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H21年8月4日　御嶽山夏

上は快晴の様子だ2時50分田ノ原から歩きだす、歩きだしは霧が有ってライトを照らすが見えず心元ない。段々と坂道になり赤ハゲを過ぎて空を見上げると一面の星空。天の川も見える物凄い星です東にオリオンが出てきた。 　九合目石室の上で小休止・ご来光を待つ、風は心なしか出てるが寒い程ではない。

2時15分起床、天空には星が瞬いている。準備をして出かけるが目の前が白い靄がかかり足元が覚束ないここだけ霧が出ている様子だ。前後には登山者はなくて真上には星が出ている。玉砂利の道なので登山道を歩いていることは確認できたので体が起きていないがどんどん歩いて行く。ずいぶん上と8合目付近にライトの灯り、登山者がちらほらは登っている。10分も歩くと霧からでてライトの光も先へ届き足元ばかり照らして歩く。森の中で2名の方を抜くライトを持ってみえないのか暗い？ 　八合目森林限界を出てから一息入れる水と「どらやき」半分、起き抜けで食欲は無い。車が着いた時は出てた月は西へ沈み星が明るいライトを消して空の星を眺める。判るのは東の空に出ているオリオン座そして天の川。昨年は月がまだ出てて雲も有って星は今日ほど見られなかった。　全天星だと云う覚えの回数は少ない、山を縦走してたりテントに泊まってる時それも上天気に恵まれないと天の川まで見られないようだ。だから毎回の様に山で星を見たという記憶が残っていないのだろう。 　八合目を出てから直に講の8名程の方を抜く・高齢者が多い様子ですご苦労様。やはり気持ちがせくのか又4～5名抜いて先へ出る。9合目の石柱昨年は此処でハイ松の中へ踏み込みご来光を待ったが、今年はまだ先へ進む。左手に湧水の出ている急坂を登り切るとライトを消す、次第に明るくなって来ました。 　九合目石室上の中央不動で小休止、ご来光を待つ。風は有るけど寒い程ではないシャツのボタンを上まで留め襟を立てて、チョッキのジッパーを引上げる。まだかまだかと待つのは長い、此処は30数年前の正月Ｙ先輩と二人雪と格闘した場所だな表面は凍った氷でアイゼンで乗ると「ゴボッ」と割れて～。昨年は7月だった雨具を着て風を防いだ、今年は雨具を出す程寒くないということです。 　ご来光、拝む。蓼科山の北へ昇る。左から八ヶ岳～甲斐駒北岳～中央ア～富士山～塩見。今日は良く見えます最高の天気・山日和です天に感謝。

日の出の儀式が終わり人々は動き出す～自分も山頂へ向かう。発電機が唸る王滝頂上小屋はすぐです。王滝頂上神社で参拝、剣ヶ峰へ向かう。冬ならば石垣から出ると攫われそうな風が何時も吹いていたが今日は風が緩やかです。1人下山してくるすぐ4名と続く夜中歩いていた人かな。 　剣ヶ峰山頂、白装束の先達さんが神主さんに祝詞を挙げて貰ってる最中です、少し待ってから三角点へ行き北アルプスを眺める。 　社務所の方達が「気をつけて降りてよと」先達さんに声を掛けて居た。御祓いも終り自分も参拝する。久々の好天なので社務所の人が外へ出てカメラを構えてみえる。自分も他に人が居ないので北アルプスの見える所でのんびりする、ジャムパン・クルミ餅と紅茶の朝食です。 　下山中に追越す時にその先達さんに話を聞くと「わたしゃ77歳です、御嶽山はこれで60年登ってる、ものすごくエライからもう来れない。」とのお話でした。自分も77歳まで登れるのかな？ 　北アルプスの山も久し振りでゆっくり眺める、ノートにスケッチを走り書き白山は遠い雲で見えない。黒部五郎・笠～正面は乗鞍、槍・奥穂高・前穂。手前は五の池小屋に継子岳。山頂に30分も居たが登って来る登山者はいない、しきりにヘリコプターが飛来して荷物を運び上げてます。