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H28年10月11日・12日西穂へ

 やっと晴れ間の登山日和~初心に戻って西穂へ行く。でも西穂山荘の標高は2385mも有ってテント場は夜中・早朝はひどく寒い。霜柱が出てる程で冷たい朝。久しぶりの星空と御来光。
 天候:11日は曇り。12日は夜明け前星空、晴後曇り、弱風有り。下山時雲掛かりパラパラと小雨濡れるほどでない。
 9月と10月始めと台風・秋雨前線にたたられて山へ行く機会が少ない。やっと晴れ間の登山日和~初心に戻って西穂へ行く。初心=初心者になった積りでの幕営山行。乗り物の駅から1時間半で目的地へ到達できるという西穂山荘です。山荘の標高は2385mも有ってテント場は夜中・早朝はひどく寒い。標高が似てる1日前・南岳小屋(こっちが高い)とか槍のライブカメラの天気情報、気温1度とか0.8度です~。氷も霜柱も当たり前で冬前の山登り。
  10月11日
 西穂口~西穂山荘:ロープウェー西穂口駅から歩き出すと途端に涼しい、うむ?出口にも辺りにも登山届BOXが見当たらない。一度戻ってレストランの忙しくしておられるおやじさんに尋ねる「登山届はどこで出すんですか?」すると教えて頂く。「100mも行くと小屋ア~有るからそこで出すんだ」と云われる「ありがとう」。全く以前は気にしてなかったが登山届出さないとね~。
 出口から出て本格的に歩き出す。辺りはまだ観光客がそこそこ歩いている曇っぽくてうすら寒いから人は少ないのだ。少し歩いて行くと登山道入口と小屋が有ります、中に登山届と下山届の用紙が有ります、2名が記入中で自分も書いて投函する。
 再度歩き出す緩やかに下り、木道・湿った土の道、登山者が行きかう。背後の登山者にも抜かれて歩く、(若い頃は抜かれたことなど無かったが・・・・)いかんせんテントと水2リットルで14キロ強のリックです。重い?重くないのかでも足が上がってない。
 足が重くて早くは歩けない、道の両側にゴゼンタチバナの真っ赤な実。これは何だろう~見たこと有る、そうだツルリンドウの実です。赤でも少し色合いが違います。前から登山者さん下ってくる、外国の方も下ってくるし、登って来る肩もひっきりなしです。下りの方は皆さん寒かったのか上にダウンや雨具を着ている。
 日本の方に「どこまでですか?」と聞くと「丸山までです」と、「日帰りですか?」「そうです・良かったです」と云われ下っていく。小さなコブを下りまた下り、水場へ出た。小休止。
 そこからが急斜面で段差が高くなり足を上げるのに大変だ~りゆっくりおっちらこ~と登り続けます。ちょこっと紅葉、アオモリトドマツの向こうに山荘の屋根が見える。
 木の間越しに西穂が見えます、まだ遠い。目の上の方のシラビソに冬季道標が平行に付いて見えると、道もトラバース状で間もなく小屋の裏手へ出る。最後の登りを上がると小屋です。20年以上前の記憶しかなくて本当に久しぶりです。小屋の恰好がちょと変わり増築されてる。トイレも綺麗になった。テントの受けつけをしてテン場へ降りテント設営。テントの中で買った500ccのビールと、持って来たウインナーを茹でてカラシにレタス巻。もうこの時期寒いのでテント外で飲めない。一気に夏から冬へ来たみたいだ。
 10月12日夜明けにはまだ相当早い2時半前に、隣のテントとまた隣のテント撤収の音がする。隣は若い人その隣は自分と同年代な様子だった?。西穂を越えて奥穂までへ行かれるんでしょう。トイレに起き出して空~見上げれば~わ~満天の星・綺麗~星星ばっかり、見知った星座はオリオンが出てる、これは冬の星座です。見飽きないけど寒いからテントへ戻ってシュラフに潜り込む。
 今度起きたら5時半で慌てて靴紐も縛ばらずに丸山方面へ登る。もう明るくなってきていてランプは不要です。薄暗いけど足元十分見える。大きな岩・岩ごろの積み重なった道を上がるとハイマツの中の道。10分程登り見晴らしの良い所で日の出を待つ。弱い風有り小寒い風下へ。蓼科山北側へ御日様出てくる。
   テント場~独標~テント場:御来光を見てからまたテントへ戻りゼンザイを食べる。9時頃から手袋をして空身で西穂独標へ向かう。最初から西穂高岳は無理っぽいとリックは持たず。先ほど歩いた所を通過してさらに歩く、もう下って来る多くの人とすれ違う。
 丸山までは割と歩き易い、丸山を過ぎると傾斜が急になり、小石・中石のガラガラ道(昨年歩いた天狗のコルよりはマシ)歩き辛いのを登る、材木で岩止め土止めして有って段差が出来ていて足を高く上げないと~。昨日の疲れが取れていないようだ太ももが軽痛(カルイタ)で、自在に足先が動かず。岩場歩いていてこんなことはなかった。昨日の重い荷物が効いてるだろうか。
 小岩大岩部分を登り今度は急な岩のコブ下り、下りの足の配りが心もとない、パッパッと思う所の岩へ足先が出ていかない。三点確保してゆっくりゆっくり下ってる、こりゃダメだ西穂山頂は無理ですわ~。体力が落ちました。
 軽快さがなくなってる年取るとこうなるのだな~、重太郎新道で高齢登山者が落ちる雰囲気がなんとなく判る。落ちようと思って下ってない、きっと手足が思うように動いてないんだろう。
 歩き方まで初心者に戻ってる。(思えば今年は雨で山を思う程歩けていない)。
 独標手前の岸壁、鎖場もちょと有っても若い頃は厳しい岩場(壁)だとも思わず西穂まで行ってるのに。岩場の手前で手袋を脱ぎ素手で掴む岩が冷たい。
 岩をよじ登ると独標、4畳ほどの岩の積み重なり、(大岩ゴロゴロ)誰も居らず一人きりです。奥穂にジャンダルム吊尾根~前穂に明神岳。明神5峰はものすごく急峻である(登りたい)。いい場所です、眼下には上高地・大正池・帝国ホテルの屋根梓川の流れ。遠くに富士山だ~肉眼では良く分かる、素敵な絶景を楽しむ。
 弓折の右の奥の方で平たい山の尖がりは鷲羽辺りかな??もう思い出さない・・・10分程座って景色を眺めたら登った道を下山する。ゆっくりと確実に登りと同じ時間をかけて下って行く。
  テンバへ戻り又朝食でもない昼でもなくてコーヒー沸かしてカステラをつまむ。一服してからテントの中をかたずけテントを撤収。昼になってからテントの受付票を売店に返して・美味しいで有名なラーメンを注文したら「売り切れでっす」と言われ仕方なくもう下山しかないかと。食料は残ってる持ってるのですけど、もう又出したりするの面倒なのでそのまま食べずに下山します。西穂口で食べればいいかと昼抜きですわ~。
 下山中空がドッ~と暗くなり雪でも降りそうな気配、まだそこまで冷たくないです(体感)。夕方みたいに暗い雰囲気です、小雨パラパラとしたけど濡れる程ではなくゆっくりゆっくりと歩いてロープウェー駅へ到着。
 登山条例の抜粋:登山届不提出は5万円とかの過料だとネットで知る、少し調べてみる。
 「登山届の届出を義務化することとし、平成26年7月に「岐阜県北アルプス地区における山岳遭難の防止に関する条例」を制定し、平成26年12月1日から施行、北アルプス地区又は活火山地区の山岳の登山口等に設置された箱に入れる方法により行わななければならない。この規則は平施27年4月1日から施行。

 罰則(過料): 平成28年12月1日から罰則規定を施行します。登山届を提出せず登山した者、虚偽の登山届を提出して登山した者は、5万円以下の過料が科せられます。なお、白山における罰則規定は、届出の状況等を勘案した上で、平成28年12月1日(白山を対象エリアに追加する日)の翌日から起算して2年以内の日から施行します。なるほどです罰則が有っても無くても届は出さないと登山道を通過できないという事。勿論長野県側も同じように条例が有ります。

 後記:週に1回の山を目標にしてるけど天候が不順で行けてない。週に3~4日は10.000歩を歩くけど健康にはある程度良いかも知れませんが、登山が強くはなりません。年食うと登れなくなるのは仕方ないと受け入れるのか、四国巡礼や東海道一人旅に方向転換するのか。いやまだ同年代でも強い人も居るのでまだ山をやってみようと思うのです。

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