2007年3月とらさんのプーンヒル紀行

マチャプチャレ6993m・ダタパニにて
 今年で前回の2001年から6年経ちました。政府に取り込まれたらしいマオイスト暴虐の果てにどうなるのか?タライ平原のゼネストも下火になった。まだまだ政情は判らないが、ツーリストには安全で手を出さないという。
 カトマンズもポカラも寒くなく暑くなくもっとも過ごし易いと云うこの時期にネパールを訪問したくて・・・・・
カトマンズ国際空港 雨のカトマンズ国内空港。
ニロタール(ニロ湖)が操縦席から見える、着陸間近。 ポカラ空港
 出発は2007年3月11日〜帰国は3月20日と、往復の日にちを抜くと正味6日のツアーあわただしい、会社には休みを無理やり取り面と向かっては言われないが顰蹙をかっている。
 3月11日・12日、前回と同じく名古屋からバンコク経由で、ネパールカンマンズへ。今回もメンバーは東京・大阪・福岡名古屋より11人の参加。中高年=昔のお姫様・女性がやはり多い。
 バンコクからの便が2時間遅れでカトマンズ着は3時10分。カトマンズは小雨・手続に時間を取られゲートを出て4時15分迎のマイクロバスへ乗る。クラクションのかしまし道を通りホテルへ、部屋へ入り落ち着く。暫くしてから街へ出て南へ向かい歩き出す、通勤時間で人も多く歩いているが両側の商店の電気が灯っていない。あっ停電だ。すぐ薄暗くなり歩いている人の顔さえ判り辛い、道路を渡りホテルへ引き返す。
 ホテルは自家発電で煌々とキンキラキンです。

2007年3月13日(火)

Cucmula Flowers
 朝から雷鳴仕切り也雨模様。預けるザックを廊下に出す、ホテルでバイキングの朝食を食べてから雨の中空港へ向かう。朝の渋滞は無く早く着きセキュリティを2度通り待合室へ。アンアプルナの地図を800Rで購入する、高いと思うが。街だと4〜500ルピーらしい。空港内の売店は食べ物でも皆高いし絶対まけて呉れない。
 10時15分、ポカラ飛行場へ降りる。建物はコンクリート2階建て・25年前は木造の小屋のような建物だった。後でよく見ると北側に離れてアーミの駐屯地になっていた。建物を出るとサーダー等の出迎え。マイクロバスに全員乗り込む。後で紹介されるがサーダーペンパ・ノルブ・シェルパ、プラカス・グルン、他・・・・・。紹介されたがサーダーとプラカス以外は判らない。
 トレッキングパーミッションを取りに街の中へ入って行く。狭い車の中では大変なので車の外へ出て待つ、小雨が降りだし変な天気です。相当待たされてからトイレを借りる。手続後車で登山口へ向かう、途中チェックポストへ寄る、前は本人がパスポートとトレッキングパーミッションを提出してサインを受けた、今回は車の中で待つ、サーダーが代理で受けているようだ。カーレ着12:20此処でメンバーを紹介される。昼食、コックのラメス・ナベ=髭のオジサン。
ノーダラ村バスの窓から バスを降りてカーレと云う村・ここからトレッキングに。
 出発前に車道の向こうに黄色の花が咲いているので写真を撮る。この花は何時も歩いている道の脇に時々咲いていた。トイレを済ましツアーリーダのSさんの号令でストレッチをしてから歩き出す13時20分、先頭はペンパさん。

 売店の間の狭い生活道路へ落り立ちトレッキングの開始。「コケコッコー・ピイーピイピイー」「ウッーモーオー」と昔の日本の田舎に入り込んだようだ、この感じが堪らなく良い。
 始は石段を歩きそしてトラバース状に常緑樹の山道を歩いて行く。時々真っ赤なラリーグラス(石楠花)が咲いている。カメラだと樹の下から撮るアングルで逆光です、電池の事も有り眺めるだけにして歩く。道の脇に咲いている草花は撮って行く。途中3度の休みを取る、石積みの小尾根を越えるとすぐ下がダンプスでした。ダンプス着15時40分曇りでマチャプチャレは見えない、25年振りで懐かしく散策する。ロッジなど無かった。小さい花が咲いている。
 着いてからは曇り空の為ヒマラヤの視界は無い、チベッタンのお嬢さんが買い物に来いと言いにくる。
 夕食前にマチャプチャレ・アンナプルナサウスが雲の上に少し顔を出す。もう薄暗いのでカメラでは無理です、少しの間山をスケッチをする。すぐ暗くなり少し寒く感じる。
直ぐに休憩、下にペワ湖が見える
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3月14日(水)

菜の花 雲荒々しく流れる
 朝雨音する。6時モーニングコールとお茶・紅茶とビスケット、洗面器にお湯が来るので洗顔する。朝食6時45分、出発7時45分の予定。その日の宿泊地には大体3時頃には到着する、ほぼ毎日この日程でこなして行く。
 遅れて出発8時、これもネパール流、雨具にスパッで身を固める。小雨・爽やかな空気の中常緑樹の森を緩やかに登って行く、時々石楠花の木が蕾を付けている。一回目の休憩チョータラ(石組みのベンチ)の所で雨も止み雨具を脱ぐ。 
 森の中で樹の上の雲間にフット「マチャプチャレ」が顔をのぞかせる。カメラを構えるも雲に隠れる。朝日も差して25年振り小鳥達の鳴き声が良く聞こえる。割と平坦な道を上って行きデウラリで休憩する。眼下に谷と耕作された尾根が見える。ここまで登りで先は急な石段の下り、サーダーはユックリ下っていく。曇り空で山々は雲の上、急な長い下りで疲れが来た頃トルカへの外れへ。
 
 のどかな田んぼ道を歩いて行くと下の道から登ってきた子がいる。レッサンピりリを上手に歌う着飾った少女(小学5〜6年生位)と小さな男の子、お兄ちゃんは離れて見ている。近ずくと「スウーツ」と云う、昔は「ミータイ」(飴)と言っていた、特に昔のお譲さん・女の人に寄って行く。レッサンピリリ(恋の歌)の裏には貧困が透けて見える。
 与える人も貰う子供達もはかないです。トルカの村の入り口でバクシーシと手を出して子供が寄ってくる、少しギョとするが、サーダが学校建設の寄付ですよ「入れて下さい」100R入れて名前を記入する。そこからもうひと歩きでランドルン「シェルパホテル」15:35着。先に荷物は着いておりベッドが2つ有る部屋へ落ち着く。やっと着いたという気持ちです。

 山のガスが昇って行き始めたので食堂へ陣取り山をスケッチする、窓からアンナプルナサウスがデカイ、勿論寒いのでウイスキーのお湯割りを。湯はプラカス・ダイへ言って湯を貰う。上は風が在るようで雲が流されて行く。そのままFさんと4時過ぎから飲み始めた。食堂の看板娘が可愛いです。
 夕食はおいしくて皆さんで宴会が始まる。自分は夕食後少し食堂に居ましたが疲れたので早めに寝てしまう。   後で4人残っていたら娘さん達がカラオケでレッサンピリりを踊ってくれたそうです。
 一寝入りしていたらざわざわと騒がしいので目が覚めてしまう、Fさんが酔っぱらってノートが無い・サンダルも片足が無いと云っていますので、明日明るくなったら探しますからとベットへ。
 翌朝ノートもサンダルも出てきました。
休憩中のメンバー ロッジの夕食風景 ロッジの看板娘

3月15日(木)

ランドルンのロッジよりアンナプルナスウス。
 朝のトイレ、一応水洗使った紙は詰まるから流さないでゴミ箱へ捨てる。ポリバケツに水、取手付小バケツで水を流すのだが左手が不浄になるのが良く判る。勿論試してみたのです。

 ロッジの前に看板娘が居るので出発前に記念写真を取らしてもらう、サーダーにも入って頂く。サーダー、ペンパ・ノルブ・シェルパさんエヴェレスト登頂者で何回もエヴェレストには行って居られるという。体格が凄く良くてオーラが出ているすごく優しい感じです。
 7時45分出発急な石段をドンドン下る。兎に角下る、3m位の4寸角の材木を運ぶ少年少女有り、学校へは行って無いのか?同情しても如何してあげようも無いです。35分でModi Khola(モディコーラ)のアルミ吊橋を渡る。すぐ休憩です40分も歩くと休憩が多いです。此処から5〜600mも上のガンドルンまで急な石段の登りです。小学生やセカンダリスクールの生徒が追い越して行きます、同じように他のグループのポータも重荷にあえぎつつ追い越して行きます。 
 中腹に小学校が有り門に鍵がしてある、小さな生徒さんが並んで待ってます。学校は10時からで鍵が開いていないのだそうです。谷の奥にアンナプルナVがマチャプチャレの左に見えます。マチャプチャレは昇ってきた雲の中です。途中2回休んでやっとガンドルンの入り口、シェルパホテルで一休み。
 
 村の中のなんとか記憶の端に有る石畳の街路を通り、文岐でプーンヒルへの道へ進む。村中は3階建てのロッジが増えて、あの先が昔テントを張った農家の有った所か?25年前なので様子が変わってます。
 雲が益々低くなり山は見えなくなる。一休みすると昔のお嬢さん(メンバー)が飴や行動食をほぼ毎回皆さんに配ってくれる「ダンニャバード」ありがとうと言う。
 チベッタンのロッジで昼食。霙が降る寒いのでつい露天のマフラーを買う。200R也やや高い。
 大木ばかりの石楠花の森を歩いて行く、2抱かえも有りそうな樹が多い。又枝が花芽を付けたまま腕や太ももの太さで折れて地面に落ちている、樹毎倒れているものも有る。2月にカトマンズに降った雪が此処も降り重い雪で折れた様子です。
 雷鳴・霰が降り寒い森を抜けるとタダパニ15:40着霰が降りしきる。凄く寒いチベッタンおの嬢さん露店も急ぎ上にシートを被せていた。どこもロッジは満員らしく一番古いロッジへ泊まる、泊床板がぎしぎしドアの鍵も壊れている、あいにくここは電灯が点かないので暗いです他のロッジは点いている。
 サーダーに頼んで(お金を出して)ロキシーを買って貰う。左程旨く無い、ウイスキーも買って貰いお湯割を飲む。ストーブで温まり夕食まで食堂にいる。皆さんも部屋が寒いので集まって来た。夕食をおいしく頂く。日本食の上手なコックさんです。
 夜冷え込むので湯たんぽが入れて貰える。シュラフの中でポカポカ温かい。
吊橋を渡る アナンプルナサウス

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