2008年3月27日(木)ランタン谷・3日目

朝のランタンリルン7225m。 ランタンリルンに陽が差す。
 ランタン谷、イギリスの登山家ティルマンが「世界で一番美しい谷の一つ」と云ったというが、春先のこの高度・この時期では今年に芽が出たトゲトゲの葉だけのブルーポピー、エーデルワイスが秋に枯れたままの姿でちらほら、ハクサンチドリ似の種になった物も。朝は地面に霜が降りていてすこぶる寒く手が痛いのです。
 ティルマンさんが此処を訪れたのは、雨季の季節だったようだ。広いU字谷のいたる所でブルーポピーやエーデルワイスが咲いていたと思われます。しかしサーダーペンパ・ノブル・シェルパさんに聞くと「シャブルベンシ1400mから3000mまでは蛭の生息地です」「雨が降りますが時々たまには山も見える」そうです、余計に雨季に好き好んで登る人は居そうにない。
 日本食レストランで会ったA社池・・さんの話は「ランシスカルカ(4160m)の奥に踏み込むと人が入っておらず踏み後も無く素晴しい」そうです。勿論雨季の話なので雨季に来ないと判らない。
 又来る機会が有りますように天に祈る・・・・・・。
ナヤカングの上に月が出てる。
 モーニングコール5時、まだ暗いが夜が明け始めたので宿の外へ写真を撮りに出る。昨日とうって変わり雲が取れて視界は良くランタンリムンだけが明るくなり始めてる。ここキャンジンゴンパではまだ薄暗くて寒く地面には霜が降りている、手袋をしているが冷え込んでいます。岩山の上のランタンリルンの上が紅くなり始めた。朝食の時間です。食堂へ戻り早々におかゆの朝食を食べる、念のためテルモスに湯を貰う。6時から陽が出掛かるが出発の時間が来てヘリポートへ向かい出発する。 皆後ろを振り返りながら、写真を撮りながらの歩き出しです。
宿泊地よりヘリポートへ向かう、ランタンリルン 宿泊地よりヘリポートへ向かう、ランタンリルンと右手キムジュン
 キャンジェンゴンパから歩き出し遠ざかると段々にランタンリルンが背を高くなってくる。村からは近い手前に岩山5229mが聳えています・メンバーがペンパさんに名前を聞くが「名前無いね」といわれます。5000mクラスでは名が無いのが普通のようです。日本ですと・・・槍と名前が付いていそう。
 東を見るとナヤカング5844mの上に月が出ています。寒くて沢には氷が付いて滑り易い、ゆっくり一時間も歩きますとランタンリルンが高く全体に陽が差してます。
2回目のヘリコプターが来た ランタン谷は広いです
 飛行場に着てから待つこと一時間まだヘリコプターが来ない、石ころだらけだけれど今も使っている飛行場。広い谷の向こうにはランタンリルンとランタンUだそうです。二回目のヘリコプターが来た。これに乗ってカトマンズまで30分のフライトです。 現地ネパールの人を二回目も乗せている、子供と婦人皆小奇麗にしているのでお金持ちのようだ。一回目も乗せていたので現地レートは幾分安いのだろうか。飛び立つとランタン谷の上を通リ谷沿いに下降するのですが、すぐランタンリルンは後で見えなくなる。
 飛行コースは谷沿いでラマホテル付近の南側尾根の低い所を飛び越えてカトマンズへ向かう。足元には尾根まで段々畑が続きます。下へ降りると段々畑には麦と菜の花畑です、天まで耕すのですね。短いあっと云う間のランタン谷でした。
 ホテルへ着いて即シャワーです。翌日は観光でバクタプルへ。

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