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H18年1月24日伊吹山スキー単独行

五合目上にて山頂を振り返る。
  伊吹山ゴンドラチケット売り場、「3合目まで片道・シニアです」と言うと「免許証見せて下さい・・・400円です」オッおじさんは安いのだ。チケットを手にして階段を登り始めると先ほどの窓口の娘が追って来て、「山へ登られるなら登山計画書を記入して上のホテルの事務所へ出して下さい」と計画書の用紙を渡される。裏には計画書を出したか?単独行は危険とご案内、わし単独行ですが。そして昨年夏に来た時は何も書か無かったな。3合目ゴンドラを降りると雪、無人のホテルカンウターへ計画書を提出して出発。
三合目百名山の標柱。 飛雪。
雪に半ば埋まる5合小屋。  降雪で歩き始め新雪15センチ位、周りは灰色で景色は何も見えずトレースも無い。ゲレンデの隅を歩いていくと、いきなりボーダー現れるそれ程視界は悪い、まあ一応挨拶してくれる、「おはよう」と答え歩き続ける。リフトの上のお客は少ないほとんど乗っていない、穴場的なスキー場だね。最終リフトを右にみてブッシュ帯へ登って行く、暫く歩くと5合目小屋8分目雪に埋まってます。
 雪で視界無いので6合目避難小屋まで長く感じる、6合目が見えなくなってから大分歩いて1本目の竹竿を立てる。右手方向へ意識して歩いて行くのだがどうも左手の樹林のまばらに沿って登るのが目印になり歩いて行く。
樹氷1 地吹雪と山頂部の建物かすかに。
 そのうちついに一望の雪原になり立てた竹竿が振り返って見えないと又立てて高度を上げていく。1050m付近でガスが切れて西の尾根上の祠がやけに近く見える、コースが西に寄っている様子だ。そのまま登るがシールだけではずり落ちるのでスキーアイゼンを付ける。やがて斜度も急で新雪の下の固い雪にスキーアイゼンが届かず、ずれ落ちてしまうのでブッシュの所でアイゼンとピッケルに替えスキーはザックに付ける。 1200mを越えているが頂上の稜線はガスの中で覆い被さる感じで急斜面が続く。
樹氷2 次第に急斜面になりヤバいのでピッケルのシャフトを右手で斜面に打つ込み2歩歩き、又ピッケルを斜面に刺し込み歩く、アイゼンを硬雪に蹴り込みながら、右手で刺して歩くと楽なので左上へ登り続ける。同じ動作を繰り返し標高差100m強を登り切ると山頂の一角でした。上は地吹雪で顔と手が痛い。吹雪トレース無しでラッセル3時間半歩いているのでヨロヨロです。かすかに黒く見える山頂部へ辿り着き24時間開放の社務所へ入り込む。風から開放されてほっとします、手袋を脱いで手を合わせ「お世話になります」と口に出して云う。中は風が無いだけましでパン・饅頭等行動食を食べて休む。

 
 外へ出て見ると、山の下部は雲が切れてスキー場が見えてきた、さあ大斜面を下る1回転して次回れなくて転倒、雪が重い。急斜面で腰が引けて怖い、転ぶから余計怖い。もう1回転すぐ転倒、駄目だな横滑りで下る、U字谷帯から抜けて斜度が幾分緩まる、一人締めの大斜面をなんとかスキーらしく滑り降りる。琵琶湖が黒い雲の下に見えるとすぐ6合目小屋近くなる、竹竿を3本回収する。ゲレンデすぐ上まで一気に滑り降りて、後ろに転んで休憩する。
 後はゲレンデを滑り・・・無人の1合目まで滑る。車道は車の轍が有るので危険なので1合目からは夏道通しに歩いて下る。標高1377mから415mまで高度差約1000m弱も滑れました。雪は湿雪で重くて大変でしたが長いコースに大満足。
社務所の中は風が無く暖かい。
雪の中のシェルター24時間使える社務所。 米原琵琶湖展望。
参考タイム:伊吹ゴンドラ利用〜3合目9:15〜5合目小屋9:50〜アイゼン装着12:15〜頂上社務所1:00〜1:15〜三合目ゲレンデ1:50〜1合目14:50〜P15:10


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