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H19年7月22日 霧の山・伊吹北尾根 

メタカラコウ
 今回は霧の山に。前々夜生ビール2杯の後にいも焼酎、友と気分良く飲んで外へ出ると雨です。
 朝から濃尾平野は晴れて蒸し暑く山も暑そう。出かけるのがちと遅いが。所が山は曇っていて霧の山となる。
 霧や雨の山は濡れてどうしようも無い日も有りますが・・・・・すぐ頭に浮かぶのは22か23歳の頃・Y内さんと雨の立山〜笠。Mさんと台風の中を歩く南アルプス。大峰山奥駆縦走単独。 ○○豊田ワンゲルメンバーとの北沢長衛〜仙水〜早川尾根小屋泊〜。Y先輩との夏・栂海新道、飯豊縦走、なぜかきりが無いほどに霧と雨のシーンが頭に浮かんで来ます。
 笠は五色・雲の平・双六と霧・雨の中、最終日笠で槍の絶景に。台風でMさん飛ばされそうで自分が捕まえ腕組んで霧・雨の中を歩いて行った。奥駆は山上ヶ岳〜弥仙と11月の雨は凍えそうで夜寒くガタガタ震える、夏シュラフでは寒いはずです翌朝は初雪でした。
 豊田ワンゲルとは森林限界を抜けた仙水峠で、強風雨で立って歩くのがちとシンドイ、婦人部に「なぜ悪天候なのに北沢で止めないの」とトップの自分に強く抗議。「えっ今さら」・・・知らんふりして霧の中を歩いた。霧や雨でも歩くのは普通なので考えもしなかった。翌朝雲海の素晴しいご来光に出会ったんだ。
 えてして霧・雨の中を歩き翌日とか次の日には、今までに無い風景の中に立つ自分もしくは同行者が居た。
 霧山も良いもんです。自然界は晴れも有れば曇り・霧や雨の日も有るのが当たり前ですから。どうしても2日〜3・4日〜1週間と山歩きをすれば悪天の日が有るのはどうしても避けられない。
 
 霧で視界が無い、夏草が覆い茂った登山道を歩いて行く。1登りで汗だくになり下ばかり向いて花の写真を撮り乍歩く。蜻蛉がチラチラ舞っています、足元の動く物はトカゲかバッタ、虫です。歩く都度チクリと足を刺すのはアザミの葉です。いきなり郭公が「カッコウ・カッコウ」と霧の中鳴き出します、「テッペンカケタカ」ホトトギス・他には「ツツウピイ」と四十雀か。モンシロチョウでも形がやや大きい。
クガイソウ
 伊吹南面のように下草が刈られていなくて色々な草花が咲く。下り始めると登山者と多くすれ違う、皆さん暑くて大変の様子、男子1名に女子3〜5名の割合です。長袖で下は雨具に身を固めた方も、余計暑いだろうに。
 すぐ気がつく雨具やスパッツの人が多い訳は、笹や下草が霧で濡れて足元が泥に汚れた。
 日本の植生の豊かというか、植物の盛りが強く復元力が確かです。勿論先日行ったネパールと比べて。
ヒメフウロ キンバイソウ
尾根から樹林帯へ入ると涼しい風が吹いている、帰りに充分休んでいこうと思う。
シモツケソウ シュロソウ
ウツボグサ クルマバナ
 尾根へ出ると石灰岩で泥の靴が滑る、歩き辛い所です、景色も無いし左側・滋賀県からガスが尾根を越えていく。
 写真のように雲の下は晴れている様子です。高度を少し上げると再び霧の中を歩くこととなる。 森の中はヒンヤリして気持ち良く歩ける。所所泥濘の避けて歩いて行く。
 御前峰を着くと汗を一度拭き、見晴らしの良い(天気がよければ)花畑まで戻り、草の上に寝転ぶ。
 もって来たビールで天地の神に祈り乾杯。旨い。おにぎりとバナナ。汗をかいたので水筒の水をゴクゴクと飲む。
 霧で曇っているのに日差しが感じられ暑い。
ナワシロイチゴ 霧の森の中を歩く。
 40分も休んだのでゆっくり戻って行く。途中風が通り抜けている森の中で休憩する。すこぶる気持ちの良い風です。汗も引いていき寒くなく湿気が有るのだが纏わりつかず吹き抜けていく。何時までも居たい森です。以前太陽の暑い日にYさんと来た時、Yさんここが気に入り1時間半も休んでいた。自分も時間等気にしなくてビールを4〜5本担いでここで半日過ごして夕方にも帰ればいいか。けど飲みすぎると帰路はずっと登りですからシンドイかな?
 後でつと考えるとこれは森林浴とマイナスイオンの霧シャワー気分良いですわ。

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