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H19年8月4〜5日別山(白山山系)

別山花畑より白山。
 8月4日朝、江南7時半出発一路高速を白鳥へ向かう。高速を降りて勝原へ・天気は曇り空で時々フロントグラスに点々と雨粒が落ちる。台風一過恐る恐る山へ向かう、林道の崖崩れは大丈夫?「行かな判れへん」拳大の石が道路に点々と落ちている。鳩ヶ湯登山口には車が一台のみ、ガラガラの空いている所へ駐車。身支度を整え出ようとすると雨が落ち始めた。
 上だけ雨具を着て登山道をを行く、行けども行けども蒸し暑く・汗だく時々驟雨。六本桧の稜線へ出たが視界無し。前回の山と同じく霧と雨の山歩き。
 午後3時過ぎに非難小屋へ着き(先客が有り)しめやかに宴会を始める。缶ビール4本酒パック2等。
 夜寝入った後に凄い雨音、小屋なので安心又眠る。朝3時前に「星が見えるよ」と話声で起きて星を見る。越前大野と金沢の灯が明るい。
 あっそれと熊の目撃情報8/4天候雨、区間:銚子ケ峰〜三ノ峰登山道にて非難小屋泊の登山者より。
タマガワホトトギス 霧の尾根・ブナの樹が多い。
 8月4日、今日もついていない、いきなり歩き出しから雨具を着る、登山者の入山を計数するセンサーの前を通り森へ入る。自然と下り打波川沿いの林道歩き、雨脚が強くなる。上を見上げ雨を顔で受ける、道路脇に熊に注意の看板が有る。30分程歩く前に左に三ノ峰の道標があり尾根への急坂へ取り付く。
 急な尾根・森の中は雨脚も弱くなり泥濘の中を歩く、蒸し暑くて自分の汗でベトベトに。キハダを担いだおじさんに会う。帰りにKさんキハダの皮を嘗めるが凄く苦いそうです。雨が止んで霧の道を歩む。
 見たことの無い花(タマガワホトトギス)、地図で確認した六本桧手前の急坂を上がると赤兎山への稜線尾根、風は無く蒸し暑い。蝉がどこかで鳴いている。
 尾根にはノリウツギが咲いている、1つこぶを超えるとブナの尾根、先を歩くKさんは霧で遠く見える。ブナは太い樹が多いです。
 ブナから急坂を上ると剣ヶ岩(1671m)で一休みする。止んでいた雨が強くなる、歩くうちにズボンも濡れ始めたのでカッパも下を履く。
 剣ヶ岩から急坂が続き雨で登山靴の中に水がしみ込んできた。やや疲れて脚が上がらなくなる、尾根の両側には高山植物が咲いているが、種子になっている花も有る。昨年の銚子ヶ峰の時は残雪も花の種類も多く今年は秋の花がもう咲いている。タカネマツムシソウ、カライトソウ、ミヤマアキノキリンソウ。休みなしでへばってきた頃三ノ峰への道標が有る、ここからは水平道で登山道は水溜りが出来ていて水の中を歩く。霧の中いきなりという感じで小屋の横へ出た。
 小屋には先客があり、戸を開けるとシュラフから起きてきた方と挨拶をする。この方は鳩ヶ湯から6時間掛かったとのこと4時間半は早い普通かな。
 しっかり濡れた雨具と靴を脱ぎ小屋へ上がる。まず果実酒で乾杯。持ち上げたカップ酒は岩魚の骨酒にして、後で少しぬるいビールです。先客が寝ているのでごく静かな酒盛りです。
 4時過ぎて登山者が婦人2名男性1名が着く、銚子ヶ峰とここ三ノ峰の間で熊とニアミススグ10m先に居た。「登山道で何か食べていた」、「登山者の捨てたゴミかも」。「熊の方が避けてくれた」そうです。雨と霧で見通しが悪く婦人2名が怖かったと話していた。コップ2個を鳴らしてここまで辿り着いたそうです。「よかった・よかった」と管理人達。ほんと人事でない。
クガイソウ ミヤマアキノキリンソウ

 酒の後ラーメンとご飯半分ずつ食べる。飲みすぎてお腹一杯です。外は霧で風も無く他のパーテーも食事を終わり我々が最後にシュラフに入る。
 寝入ってから凄い雨音で眼が覚める、暫く雨の音を聞いてから再び眠った。
三ノ峰非難小屋内で酒盛り後。 8月5日のご来光。雲が美しい。
ヨツバシオガマ マツムシソウ
 8月5日、「星が見える」と話声で目覚める、まだ3時前だが起きて外へ出た。星が見える、南天の月が明るいので満天の星という訳ではないのですが別山のシルエットが闇の中に見える。
 左側に福井大野とチブリ尾根の向こうは金沢の灯が明るく美しい。
シモツケソウ  5時陽が登ってから歩きだす。3人組が先行しているが昨夜の雨で登山道の笹は水浸し。三ノ峰を越えると別山を見て歩く、結構藪が深くこりゃ熊も出るわな。Kさんカップ2個をザックに付けカラカラ鳴らして歩いていく。自分は写真を撮りながら登るが、スグ靴の中が水浸しになる。先行者を追い抜き前を行くのはKサンだけ。ガスが西から流れ山を霧で隠していく。
 別山・神社に参拝してから三角点(へ明るい霧に包まれ視界は無い。靴を脱いで靴下を絞る。まだ時間が早いので他に登山者は居ない。晴れそうで晴れない山頂を後にして下る。
 5分も下ると白山が見える、雲が取れてきた様子だ。素晴しい景色を楽しんでから下る。

 歩く度に、又立ち止まり花の写真を撮る。Kさんには先に行って貰う。ユックリ撮りたいが歩くながら足早に歩いて後を追う。 
エゾシオガマ(白) シナノオトギリ
霧の別山山頂。 三ノ峰より別山
ハクサンフウロ カライトソウ
キバナシャクナゲ  小屋の前で虫干し1時間、自分は水が湧いてないので水場を大分下り、アブに纏わりつかれて水を貯める。上がってきてから残ったビールを飲む旨い。
 陽が差して暑くなるがノンビリしているとどんどん登山者が上がってきた。9時なので下を5時とか6時に出てる、地元の人が多い感じだ。
 10時になると雲が湧いて霧となる。西風が吹き抜けて動かなければ気持ちよい。
 帰らなければならないので霧と時々陽がさす蒸暑いなかを下山する。
参考タイム:4日 鳩ヶ湯登山口10:50〜林道〜三ノ峰登山口11:14〜12:15水場12:25〜六本桧12:50〜ブナの尾根〜13:40剣ヶ岩13:50〜三ノ峰非難小屋15:10
      :5日 小屋5:35〜三の峰5:47〜7:05別山7:35〜8:59小屋10:10〜10:55剣ヶ岩11:05〜登山口12:50


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