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H19年8月25・26日鈴鹿・御池・鈴北/お泊り山行

夕日が沈む、琵琶湖と彦根・近江八幡・沖島が眼下に見える
8月残暑の頃になりました、何時までも暑さは和らぎません。朝から晴で暑い、家に居るとクーラのお世話になるしかないが自然の冷気が体に良い。家で寝苦しい夜を過ごさず、テントでぐっすり眠ろう・単独山行。朝ごたごたがあり、出発は遅れて鞍掛トンネルの滋賀県側に着いたのは昼を廻っていた。
 鞍掛峠から県境尾根を登るが下ってくる登山者ばかり、ザックが重いのでユックリです、水2リットル・ビール2缶氷結のペットボトル。基礎体力が落ちているのでしっかり時間が掛かり汗だく。途中でおにぎり一つ昼食休みと鈴北で休み西のボタンブチへ。岩の有る付近の森の中へ戻り平な所へザックを下してから、岩の上で良く冷えているビールを開ける。旨い2本カンビールを冷凍のペットボトルと梱包してきた。一服してからツエットを樹の下に張る。今夜の森の宿の出来上がり。
 夕日が沈む、琵琶湖と彦根・近江八幡・沖島が眼下に見える。
 ツエッルトの中はまだ日差しが入り締め切ると暑い。文庫本とカメラを持って・・・・・・・ 西のボタンブチの岩の付近で気に入った座り易いコケの岩を探し座る。
 風の吹き抜ける森の一角で風の音を聞きながら、もう何度めかの周五郎の「ながい坂」を読む。何時とはなしに60歳にもうスグ手が届き、自分は前者の「死ぬまで生きると、いうことだけ」のような気がします。
山本周五郎「ながい坂」より「    人間の一生とはどういうことだろう。主水正はあたたかい夜具の中で、熱いほどのななえ・・・・・・・ながら思った。死ぬまで生きる、というだけなのか、それともなにか意義あることをしなければならないのだろうか。    もし後者だとしたら、意義のあるというのはどんなことだ    、」
カワチブシ
 カワチブシが今年は多く咲き始めている。ハクサンフウロとは違う、茎の上にひとつだけ花を付けているコフウロ絶滅危惧種かしら?小さな青い花オニルリソウ。何時までも夏の光が残り日差しの中は暑い。暑さも和らぐ頃に日は傾き今日は終わろうとしている。
 本も読み飽きてすることが無く時間をつぶす只吹き抜ける風の音がする。

 風で体が冷えてきた、干していた長袖シャツとチョッキを着る、日暮れまえにまだ時間もあり5時前なのだが早い夕食にする。ジャガイモも半茹でに梅昆布茶の粉を掛けて食べる。シオ胡椒・カレー粉を忘れていたので、有るもので塩味を利かせる。まあまあです、ジャガイモで2本目のビールがイケル。稲荷寿司とお茶。
 
コフウロ オニルリソウ
今夜の宿 御在所・雨乞・天狗堂
三脚を持って岩場の縁まで行く、夜景を撮ろうと日が落ちていくのを待つ。待つうちに風が涼しいので上にセータを着る。下界とはドント違い荷物を持って歩かないじっとしていると涼しいです。 
 1100m付近でしょうから下と5度違い、又琵琶湖からの良い風が吹いています。
 琵琶湖が銀板のように光り、日が落ちるドラマを一人静かに見守る。
夕焼け雲
湖東の街の夜景
 日が落ちてから鹿が近くに来てピーッ・ピーッと鳴く・虫も鳴いている、月が出て森の外は青い光が注いでます。月で星は明るい星しか出てません。暗くなれば汗もかかずに眠るだけのつもりが・・・10時頃顔にピチッととまる?とびっくり眼が覚めてライトを点けてみればコオロギ。3匹もいるので捕まえて外へ出す、底を縛る式のツエッルトなので入ってきたようだ。
 3時目再び覚める、絶え間なく風音が樹の梢をザーッザーッと鳴らす、お・・・爆音が聞こえる?オートバイがトンネルを駆け抜ける音のようだ。外は月が沈み天の川や満天の星です、点滅して動いているのは飛行機、再び眠る。
森の中からご来光 池?
 いきなり目覚めると赤い日が差して明るい、急ぎ起きだすと日が昇っており、つい参拝してしまう。パンの軽い朝食と紅茶、ザックをパッキングして、丸池を目指すがひとつ尾根を早めに左に折れてしまい記憶に無い池に出る。近藤さんの地図を確認するとウリハダカエデの池のようで自信がない、歩いていると森の樹の間越しに鈴北が見えるので、帰ることにする。食料を食べてしまっても、何時もより重い荷をもって迷走するのはしんどいのです。今日は方向感が悪いし彷徨する気分で来ていない、木の葉が落ちかけたら再度池めぐりに来ます。

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