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H21年2月1日鈴鹿・木和田尾と坂本谷

咲きかけてる福寿草。
 前日1月30日の強い雨で周りの養老・美濃の山は青々としてきた。伊吹山が幾筋か白いものを残してはいるものの真白くない。伊吹山へスキー板担いで出かけようとしたがもう山スキーは無理な様子です。山スキーならば野伏ケ岳辺りまで出かける気持ちがいる、単独で出かける元気が55才を過ぎたらなくなったね。方向転換して坂本谷へ春を探しにいきますか?

 急なこととて仲間は駅伝のボランティアとか、用事有りで単独行。朝から晴天で朝日がミラーに当たる。日の出を高速道で見た。向かう鈴鹿の山と伊吹は雲の中です。
 福寿草を探して谷へ下る、勿論道などなくて尾根からトラバース状に段々と降りて行く。ズルズルの斜面は行けども蕾は有るが花は咲いていない。谷まで下ると山陰で雪も残っている、急斜面の途中まで上がると咲きかけていた。雲が時々掛り日差しがあまり当たらないので咲くまでまだ間が有る。春はまだ浅く雪が残る谷を稜線目指して歩き出す。
蕾
 登山口山口給水場に到着7時40分、何時もより早い気持ちです。途中道路が空いていたから、すでに軽四が3台に自家用者1台停まってる。準備中にもう一台と猟師さん犬3匹連れている軽四来る。歩き始めは雪の無い道、杉の梢が風に揺れてザーザーと言ってる。
 一段上がり右手に曲がった所で日向山側への尾根中腹に鉄砲撃ちが待ち伏せしていた。くわばらくわばらと先へ進む、帰路に鉄塔監視路は歩かないのがよさそうだ。高度600mで左手の尾根に上がる。尾根上は風がキツイ。そして直に登山道から外れ左手に降りて行く。
 勿論道など無くて尾根からトラバース状に段々と降りて行く。下から見た雲は小雪か霙だったのだろう、斜面は濡れているから滑りやすい。ズルズルの斜面は行けども蕾は有るが花は咲いていない。
 
咲きかけてる福寿草
 慎重に谷まで下ると山陰で雪も残っている、日差しも無い。急斜面の途中まで上がると咲きかけていた。やっと春を見つけたがまだ早いようです。時々雲が掛り日差しがあまり当たらないので咲くまでまだ時間が掛る。暫く蕾の多い所で休み行動食を食う。腕時計の高度は585mです、思ったより下っている。パーンパーンと2発の銃声する。後は鳥の鳴き声がしてシジュウカラ飛んで行く。
 
 花は時が来れば必ず咲くが人の歳を得る事の早いことよ。山でこんなことを思ってしまう。
 「年年歳歳花相似, 歳歳年年人不同。 寄言全盛紅顏子, 應憐半死白頭翁。」

 坂本谷は昨年9月に大雨の爪痕ですね、深く抉れて谷が荒れた様子だ。元登山道も沢に沿っていたけど無くなった箇所も有りそう。もっと下まで降りて確かめる気持は起きない。登山道も斜面と同じように斜めになりもうすぐ自然に還る。
 春はまだ浅く雪が残る谷を稜線目指して歩き出す。
ここでヒップソリを御夫婦で楽しんで居られた。
鉄塔と樹氷・北は雲が巻いている。
 谷の登山道が消えてしまった歩き辛い斜面を抜け稜線まで歩く、雪を踏んで登り着くと下山禁止の有る坂本谷分岐点でした。左程距離を歩いていないが体力の落ちた自分を見つめる。
 風がゴーゴーと唸って寒いので帽子を耳まで下げ、フリースのジッパーを閉める。3人のトレースある。白瀬峠へは1人のみか。尾根の直登コースを行く。雨で解けた雪が朝凍って斜面はバリバリで余り潜らない。先行者のトレースを忠実に歩く。山頂下の鉄塔まで来ると周りは樹氷を纏いキラキラと美しい景色です。
 無人の頭陀ケ平山頂へ着く風がゴーゴーと吹き抜けて休む箇所が無い、三角点を入れて写真を撮る。南は藤原岳天狗岩と右手に光るは伊勢湾東は養老の上に雲有りて名古屋は見える、北は御池も伊吹も雲の中で見えない。尾根を北へ戻り傾斜の緩くなった所でシリセードする。凍った斜面で良く滑り止めるのにピッケルが役に立つ。

 風の弱い場所へ移動してブナの根元へ座り込み昼食にする。すぐにパーカーを着こんで湯を沸かしスープ春雨を食う少し温まる。すぐ近くの緩斜面でご夫婦がヒップソリで何度か滑って遊んで見える楽しそうです。
 一服後先ほどそり遊びしてみえた場所で自分も登り返してシリセードを2度遊ぶ気持ちいい。
頭陀ケ平三角点1143.4mから名古屋方面
 尻が冷たくなったのでザックを担ぎ下山する。登山口の近くで猟師さんと犬3匹「ワンワン」と吠える。ビニール袋に大きな肉の塊午前中の獲ものか?あまり良い気持ちでないから何か聞けないな。
藤原天狗岩と右手に光るは伊勢湾。
コースタイム:山口給水所7:55~9:40坂本谷10:00~10:57坂本谷分岐点~11:40頭陀ケ平11:45~11:50昼食12:20~13:30登山口

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