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H21年3月21日鈴鹿/藤原岳

  初めに皆さんはどうお考えになりますか?インターネットで紹介された山に人が集まる~段々と花が少なくなっていく。俺・私だけ良ければ良いのか?
 花の咲く季節に花の情報をHPで皆さんに紹介しているが、場所が特定出来る記述が悪いの?ただ単に「鈴鹿北部」とだけ記した方が良いのか?インターネットの功罪を山中で考えさせられる。 
 たまたま一緒になった地元の方に花の話を聞く、「12年前から来ています、当時は廃道に近くここは足の踏み場も無いほどに節分草が咲いていました、今は少なくなりましたね。」「前回まあまあ咲いていたけど少ないのですか?」「随分盗られたのでしょう。ネットでここ4~5年で有名になったから。」「5月になるとこの尾根は蛭とマムシが多くなります」、すると蛭の出る夏の花の少ない期間は人も少ないのだろう。 
 リンクを張らさせて頂いてる森のトトロさんも「雪の残る時期に白い小さな清らかなセツブンソウ、随分少なくなったことが残念。」
 心にチクリと針が刺さる、自分もネットに紹介してる。「花を盗る人は許せない」と思う、人間だから誤りもあるから仕方ないけど、人はどうしようもない。御天道様が見てるよ。 
 登山口駐車場は9台も先着しており隙間に駐車する。京都ナンバー等関西の車も見受けられて藤原岳のここも凄く有名になったので人が多いようだ。その分反比例で花は少なくなっていく。乗鞍岳も車の登山者が増えて排気ガス等で高山植物が減ってきた話の延長線上にある。
 杉の植林帯を抜け尾根上になり後は割合と平坦な登山道が続く。小ピークの下は急斜面の浮石が多い道で何時も慎重に登ります。
 登る途中にはアマナやスミレが多く咲いている。お陽様が良く辺りアマナは大きく開いてます。トラバース上の山道を経て最後の登り手前Pで休む、先程話をした方は見る間に見えなくなる、歩くのが早いな。
 山頂直下の急斜面では浮石が多く必死に登っていた時、上から大きな岩が一つガッーン・ガンと落ちてきて「ラッーク」肝を冷やす。上の人が落としたのか?下にも歩いている人が居るのだがヤバイ。その急斜面では節分草も少しと福寿草が多く咲いています、ずり落ちないようにしてシャッターを切る。 
 最後に石灰岩の岩場を登り山頂部の一角へ着く、平らな風の来ない所へ座り込む伊勢湾と尾根が良く見える。
 ビールを空けて天と地と太陽に乾杯汗をかいたので旨い。つまみはウインナーをフライパンで炒める。遠い霞む海を眺めてボーとする時間がいい、花や景色を見て癒される。気分が何も考えなくて透明になるのが・・・・、今日は少し花が盗られた話が引っかかてます。
 残ったバターで餅も焼く・まあまあ、今日は風もなく暖かい。
ピンク色のスハマソウかな?
タチツボスミレ
福寿草
福寿草
 食後登山者が多く休んでいる展望丘を通り山荘へ下りて行く、小屋の周りにも下って行った8合目にも大勢休んでいます。行楽日和なので皆さん楽しそうです。山荘から8合目までは登山者が数珠繋ぎに歩いていた、福寿草も今が盛りと黄色の花を咲かせてる。例年なら4月に満開でそうですが今年は福寿草は良く咲いている。小屋から下の9合目~8合目の辺りは福寿草がとても多いです、山の花も早く咲いている。下界では桜の開花宣言例年より1週間も早いとの報道です、地球がやはり暖かい・おかしいと感じるのが一般的人間の感性なのだと思うけど。
 下山途中にミノコバイモ(絶滅危惧種)が登山道脇に咲いてた、珍しい花なので皆さんが集まり撮影中です自分は撮れませんでした。けど来年に来た時は無くなっていたりすると残念。山へ来る人は子孫の代まで花を残す様に考えてほしい。
 電車の時間も有るので待たずにどんどんと下る。大貝戸登山口の休憩場には多くに人が休んでいた、洗い場で登山靴の泥を落とす。駐車場の車も半ば減ってるが後から来た人の車がまだ車道に停まっています。
尾根と伊勢湾
西藤原駅
 何年振りなのだろう、西藤原駅、新しくなり綺麗になっていた。昔はここから御池岳へも歩いて登り帰りもこの駅まで歩いて帰ってきたものだ。
 これからも気持ちは安全な登山と山の自然や草花を残す事を訴えるような形でHPを続けて行こうと考えます。

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