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H22年2月10日雨の伊吹山

2合目・低い山の向うは琵琶湖。
 Kさんから「Aさんが雪の上を歩きたい・御池はどうです?」「えー御池はコースが長いよ・伊吹はどう」ということで雪の伊吹へ行く事になる。当日はあいにくの曇り時々雨~メンバーはAさん、FさんKさんと管理人です。いつも平日は500円でお世話になる「みことや」さんへ車を駐車させて頂く。まだ8時なので嫁さんが云うには「まだおばあさん起きてきていない」お嫁さんに先払いすると暫くしたらおばあさんも顔を出した。雨なのでお客さんは誰も来ないと思ったそうな。
 準備を始めたら雨が強く落ちてきた、少し様子を見てから出かける。店のおばさんに「天気いが悪いから気をつけて行ってきてね」と云われる、ありがたい事です。
2合目から3合目へ向かうメンバー。
 森の中へ入ると雨も小止みになった。1月の雪での倒木が多い登山道を歩く雪は半ば消え残雪の下を水が流れている。何本かの倒木を超えるのは木の下を潜り「よっこらしょ」という感じです。一合目のトイレの所で小休止、この先はびっしり雪に覆われているのでここからワカンを付ける・Kさんはスノーシュウだ。管理人は山スキーにシールを張る。
 登山者のトレースらしき跡は有るが雨で溶けてズグズクの雪の上を歩く。ストックがたまに50センチも潜るので積雪はまだ結構有る。
 途中二合目でAさんのカンジキの麻紐が切れる、少しの細引きとKさんのバンドで補修してなんとか使える様になる。自分はジグザクに仲間はほぼ直線的に登って行く。二合目と三合目の中間で雲が流れてきてあっと云う間に視界が50mに落ちる。霧の中に入ると電柱も、旧リフトの架線も見えなくなる。視界が無いと帰りが怖いので赤旗を出すことにする。歩きながらKさんから竹竿を受け取り後ろの竹が見えなくなると雪に差して行く。
 赤旗を出し始めて直に再び雨が強く降りだす、灰色の世界を歩いて行くと電柱とリフトの鉄柱が出てきたので目印にして左手上へ登って行く。雨宿りするのに都合がよさそうな旧ホテルを目指す。最後にリフトの鉄柱を2つばかり登ると終点でガスの中にホテルが見えてまだ結構な残雪がある。
庇近くまでの残雪が有る旧ホテル前。
 庇ちかくまで積雪のある屋根の下に潜り込んで早い昼食にした。雪の中で冷たい雨に叩かれると身体が震える。ここまでまだ歩行時間が少ないので大して濡れていない。食事中にKさんがとても寒いというので下着談議になる。肌に直接に付けるのは羊毛か化繊系の下着でないと寒いわな、「綿だと云う」そりゃたまらない。昨年北海道の遭難の人も雨に叩かれると寒かっただろうと話す。
 この雨では5合目まで登っても仕方ないので下ることにする。ベンチに座って動かないとやがて寒くなり早々と下山する。念の為手袋も乾いたものと替える。

 Kさんに竹竿の回収を依頼して自分だけスキーなので皆と間を置いて下る。滑ろうとすると先に降りた仲間の姿がもう見えない。雨と霧の中を二合目目指してリフトの下辺りを滑るが、リフトから離れるともう何処を滑っているか方向が判らなくなる。白い雪の斜面と霧との境が見えないので滑っていて段差が有るのかも判らない、そして方向が合っているか不明では霧の中のスキーは相当怖い。地形を知ってるつもりがガスで何も見えない、自分の回り10mから20m範囲しか見えせん、立木と電柱、ボサだけ。
 暫くの時間夢の中を滑っているようで不安な気分だ。1本滑り下りたら赤旗を見つけた登りのコースと出会いホットして座り込んで皆が歩いてくるのを待つ。
 2~3度転んだが二合目からは視界も良好になり緩斜面も良く見えるので一合目まで滑り降りる。グサグサの雪で短い区間だが楽しく滑れた。一合目に戻る頃には雨も止んだ、初めの目的雪の上を歩くことは出来たし山スキーも少し滑れた。
 帰り車に乗ると又雨が降り出す、二月でも春の陽気のようだ。
 登山口まで泥混じりの道中を歩いて戻ります、鳥居横のみことやさんへ着き終了。
上野・神社前登山口の様子。
上野登山口8:50~9:20一合目9:40~10:58三合目11:22~11:55一合目12:05~12:35登山口(みことや)

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