毎日暑いですね。沢・蜻蛉・仏様。三拍子揃う山、鎌ヶ岳・松山谷へ、単独。涼しい水の清冽な飛沫、シャワーシャクライム。最後のガレ場前の4m滝で掴んだホールドが崩れ落ち拳より大きな石が自分の右足に当たる。痛たた・・・渓流足袋だから当たると、どじだね。少し・じっとして痛みの治まるのを待つ。 　蜻蛉は？　赤く成熟した物が多く若い物も、山頂に群舞は見られず尾根や沢歩きにも前後左右に居た。山を下り始めている？。 　仏様？昔亡くなった友に10数年振りで線香を上げたくなって（25年目なので心に引かかっていた）。 　装備はヘルメット・捕助ザイル20ｍ・カナビラ・シュリンゲ・捨て縄用の細引き・着替え。 　朝の出発はやはり起きられなくてゆっくりなので、22号の渋滞に掴まり東名阪へ上がるのに時間を使う。鈴鹿スカイラインを走り武平トンネルへ自転車をデホする（車まで下るのに楽だ）。此処まで自宅から2時間掛かる。盆休み前の渋滞か。

稲ガ森谷入口に駐車する。コンビニで買ったパンとヨーグルトで朝食。準備してから、ニゴリ谷の標識を見つけ沢に降りる。2箇所堰堤を左側から高捲き越える、昔ニゴリ谷を歩いたが堰堤は有ったか無かったか？ 　河原の石の上を伝い渡り、少し歩くと左手にテープ、テープの所へ上がり左側を見るとニゴリ谷より水量が3分の1位の沢が有る。先が左周りになっているので松山谷だ、入り口は樹木が立ち並び沢が有る感じはしない。 　　すぐに両側がＶ字に迫り25ｍの三段滝、右手から取り付き水流の中を登る。 　水で滑り易いがホールドは多くシャワークライミングを楽しむ。3段目の樋状滝は滝の左を上がる。

25ｍ三段滝、ジャブジャブと釜に入り取り付く。

1つ滝を登り2個目の釜から下を見ると急だね。

花崗岩の滑滝。

時々倒木が現れ下を潜り上を跨いで進む。水の中を歩くと蛙が跳んで逃げる。 　10ｍ滝が2つ現れる1つ目は難なく上へ抜ける、2つ目は10ｍ斜滝で斜度が上へ行く程に急でやな感じ、でも行けそうと判断。最後の所でビビリ、体が岩にくっつき過ぎてしまう。　 　上体を岩から離したらホールドが掴み易くなり上まで抜ける。 　沢登りは20歳代だから相当に遠ざかり、最近銚子谷をやったが昔より体が重く岩も飛べないし草鞋も無い。滝を直登できなくて、やばければ高捲くつもりだった。

左手の釜から右上へ水流の中の足場を探り登る。10ｍ滝が最後らしく後はどんどん沢の水量は減り2又の処へ来る。左はガレ沢で右は水量チョロチョロ。3ｍ滝を登り一休み。もう少し長く沢歩きがしたかった。 　再び歩き始めすぐにマムシ、知らん振りで動かない。倒木を越えようと触るとグラリ、マムシも逃げて行く。次に又少し大きい蛇すぐ逃げていく。 　そうこうする内にガレ場を上がり終盤に来て、水無し滝？岩場を越えようと左手で掴むとグラーッと崩れ１つが右足の踝に当たる。痛たた・・・スタンスが狭いので逃げられないし同行者が無いのが幸い、落石を起こす。砂ざれを登り急で滑るので右手の藪へ。 　 　藪漕ぎ枝を掴み身体を持ち上げていく作業を続ける。 　11時を少し過ぎた頃踏み後とテープが有る、こんな所でも歩いた人が有るのだ、ルートは合っているみたいだ。鹿避けの鉄網が張って有り歩き辛い。網の向こう側が踏み後がしっかりしているので、網を乗り越える。歩くの気を捕られ汗だく になる。ヘルメットを取り小休止して羊羹と水分を取る西鎌尾根に出たようだ。 　トレースを辿り大きな岩に出た、鎌ヶ岳がまだ遠くに見える。大岩からは割と平坦な尾根を進む、尾根は木々の葉影で弱い風が吹いている。

歩き易い尾根を行くと固定トラロープが張って有る。6〜７m程度だが崖の両側が切り立ち今日一番危険な箇所だ。ロープを引っ張ってみて強度を試す。ロープにカナビラを掛てから渡る。 　山頂部が見える所まで来たので一服する。そして最後の急登を樹の枝に掴まり登る。頂上には人は１人先客が見えて、蜻蛉は程ほど飛んでいる。

木陰に入り着替えと冷凍材でまだ冷えているビールを飲む。行動食のアップルパイとアンパン、湯を沸かしスープ春雨を作る気がしない。少しバテタようで涼しい所なので昼寝する。虻が煩しいがバンダナを顔に掛けてユックリする。 　1時間半も休んでから武平へ下る、何時も通る道は下草も刈られ歩き易く、樹林下で風も吹いて呉れる。峠から自転車で下るとあっという間に駐車場へ着く。

参考タイム　稲ガ森谷駐車場9:20〜出合〜3段滝上10:15〜西鎌尾根11:15〜大岩11:40〜12:35鎌ヶ岳14:05〜14:55武平峠〜 　　　　　　　　武平トンネル15:05〜駐車場15:15