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H22年9月05日 鈴鹿・御池・鈴北岳

トンボが舞う鈴北岳,一方向を向いて飛んでる。
 「残暑お見舞い申し上げます」ではありませんが、皆様如何お過ごしでしょうか?今年はこうも暑いとクーラーの効いた所から外へ出かけるのは勇気が要ります。自分やや山歩きから遠ざかってて足は重いです。今日は久しぶりに雲も掛り曇天ですが登りだすと蒸し暑さに汗がどっと出ます。鈴北岳の最後の急坂の時には雲間からお陽様が顔を出してもう堪らない暑さですが一頑張りしますか、西のボタンブチでビールを飲んで少し花を見れば堪能します。アケボノソウは探しても見当たりません、まだ今年は早いのか?鹿が食べたのかな?カワチブシとカリガネソウは咲いてます。 
元池。 西のボタンブチ。
 鞍掛峠トンネル手前の空き地へ駐車して歩きだす、登山口の所のススキが3本穂を出したばかりだ。登山道を歩いて行くと大蛇が「ギャッ!」と声が出そう、そろそろと山側の斜面へ移動していく。1.5m程なので大蛇は大げさですが何時もこ辺りで会うような気がする。車は何台か停まっていたので先行の登山者が出会いそうなものだが。道は乾いて蛭のお出ましはない、食塩水のスプレーを持参したが使わないで済む。鞍掛地蔵まで30分掛り腰を降ろし水を補給する、こんな暑い日はゆっくりと行こうと思う。風が峠を越えて行く、後続の単独者さんが先へ。
 風も余り無くて曇り空で湿気は多く気温も高いので県境尾根のこの道は暑い。
カリガネソウ。
 鈴北岳はトンボが低空で沢山風に向かって飛んでいる、休まずカレンフェルトの木陰まで歩く。荷物を降ろし水を飲んでから付近を徘徊するもアケボノソウは見られない。この辺に咲いてた記憶ですが見当たりません。時期がまだ早いのか?鹿が食べたのかいな?それらしい茎も葉も見当たらない。カワチブシ・カリガネソウは咲いていた。カワチブシは毒性が有りカリガネソウはが臭が有るので食べないそうな。
 西のボタンブチまで歩いていってビールタイムにする、雲が有るが時々陽が差すので木陰で休む。凍らしたペットボトルと一つにしてきたビールはまだ冷えてるので旨いです、摘みは春先からザックに入れたままの七味アラレ、気持ち湿気てる。チキンラーメン小カップに湯を注ぎ、残り湯で餅を柔らかく。これは1月から持っているが真空パックだからカビも大丈夫だ。餅入りラーメンをおいしく頂く。
コフウロ。
カレンフェルトの森。
 西のボタンブチで休むと好天だと遠くの山が見えるのですが今日はいけません。雲が低くて琵琶湖も見えず遠くの雲の下境目の無い雨乞・綿向山を眺めてると風が快い。食後付近を散策する、丸池~中池~平池を巡り真の池付近の登山道へ出る。
 自然の森の中は静かで日差しも無くて涼しいのです、歩いて行くと二度鹿が近くに居て「ピーッ」と鳴く。山を登る時の様な汗だくになる暑さは感じらず程良い涼しさ。何時までも居ると森の中は天然のクーラみたいで涼しいのはご褒美を貰った気分です。森の中で話し声がします自分と同じように森でお休み中の登山者グループがある、皆さん自分と同じ中高年の様だ。森へ座り込むと涼しいので中々歩き出したくない。
丸池。 平池。
司馬遼太郎さんふうに以下は無用の事なれど:
 県境尾根の樹林帯を抜けると笹原なのだが、今年は何だかシダがびっしりと繁盛してる。40年・30年前の背丈までの笹に覆われてた頃と今の風景は変わってしまった。温暖化?京阪神からの酸性雨?まだ伊吹山では笹原が健在だがここ鈴鹿北部の山は酷い有様だ面積にしたら大変な広さだと思うけど。
 ありありと思い出すのは歳を取ったせいなのだ、30数年前S水さんと丸山の分岐を左折して奥ノ平へ向かう、背より高い笹笹の中の道、立って歩けないので中腰で腕を前にして笹を分けるようにして歩いて行った。今も標識の有る石灰岩の上へ立つと、顔が笹の上へ出たのを覚えてるボタンブチはこの方向だぞと。笹の下には時期にもよるがショウジョウバカマが咲いていた記憶です。又ある日彼女と丸山から真の池へ向かって降りて来たが真の谷との出会い付近で背たけまでの笹とガスとで方向を一時迷う。一旦丸山方向へ引き返して再度進行方向を決めて左方へ歩いたら真の池への登山道へ出たのです、この辺りで迷うなど今では想像も出来ない位笹が深かった。COP10と世の中は騒ぎますがこの辺りの植生はこんなにも変わってしまってたが、誰も何も云わない・一向に話題にもならない。一登山者が思ってもね~昔からの自然を後世に残すのは難しい事のようです。
 蛇足:下着のパンツから上のシャツまで絞れる程に汗をかきました、車で着替えて帰宅してからシャーを浴びる。浴びてから体重計に何時ものように乗ると53キロを切る、「オッ」小さく驚く2~3キロも日帰り登山で減ったの?20台始めの頃の体重に戻りました。山中で水2リットル、ビール350CC飲んだのですが全て汗で出てしまった。

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