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H23年11月17日鈴鹿/雨乞岳・三人山・七人山

雨乞岳クラ谷の紅葉。(拡大出来ます)
 この尾根は好きなコースです。今年の紅葉は 何処も今一良くないと聞きます。クラ谷の少し残った紅葉を楽しむ事が出来ました。
又来年にも行く日が有るかと思います・クラ谷は黄金色の森になり、目が覚めるような紅葉は素晴らしいです。日本の良い所が何時までも良い環境で残ると良いですね。
雨乞岳・三角点
 武平峠~三人山:この尾根は好きなコースです。今は東近江市と甲賀市の市境です。
 武平峠西口脇の駐車場に駐車する。時計の高度計を810mに合わせる。駐車場は道の両側に有ります、小さい方が5~6台、御在所登山口側には12~13台程停めれる。下山時はどちらも満車状態です平日なのですがここは人気が有ります。御在所も近いし鎌に登るのもラクチンですから。
 準備して峠谷の沢側から登る、道は良く踏まれています。危険な所も有りません、前より笹が刈り込まれ歩き易い道です。桧の植林も背丈がずいぶんと伸びて来ました。風も有り気温が低いのか歩き出しは寒いです。一部笹道の中を歩いて行く小さな登り下りが続き、小沢を2つ3つ程が渡ります。武平から40分ほどで沢谷峠に着く、辺りはこの葉が落ちた広葉樹の樹が多いです。右の尾根は廃道になっているが御在所へと繋がる。 ここで雨乞登山道から外れて左の踏み跡が薄い森の中へ入る。落ち葉でトレースは微かだが、笹の間の道は笹が消えて道だと判る個所も有ります。以前より歩く人が多いのだろう落ち葉の季節だが結構使われてる感じです。唯初心者には難しく半分バリエーションコースかと思う。ほぼ尾根通しに登山道は付いているので尾根心を外さないように歩く。時々目印、テープが付いている。
 2つ程尾根を登り下ると2万5千図の967mの標高点。尾根上を右折すると又下ってコルから登り返す、広い尾根が広がり気持ち良い広葉樹の森が広がります。時期が遅いのと今年は台風で葉が落ちてしまい紅葉は見られない。緩やかな登りを登ると左手上が三人山です。
 
三人山付近の気持ちの良い森、新緑の頃も良いです。
 何時も何気なく見ていた1014m・三人山のプレート、裏をひっくり返してみると「おくむら」と書いて有ります。たまに来ても知らぬで過ごしてきたのですがここにも奥村さんの跡が有ります。今日は地図をほとんど見なくても歩けるコースですが時々奥村さんの地図・雨乞岳で現在地を確認して歩きます。奥村地図を久しぶりの雨乞岳なのでコピーしてきました。いつも奥村さんありがとう御座います。
三人山
鎌ヶ岳と白い銀板に見えるのは伊勢湾です。
東雨乞岳より手前釈迦ヶ岳、御嶽山・乗鞍・白いのは穂高みたいです。
 三人山~東雨乞岳:三人山から一度下り再び登りだすと広大な斜面を歩くようになる。踏み跡は細いがしっかりとしている、たまに赤テープが巻いて有る。道はどんどん急坂が続き、とにかくゆっくりゆっくりと登る。登るに連れて樹木も低くなり、笹が低いのから背丈が高くなると東の山頂もまじかです。背までも有る笹を潜るようにして進むと東雨乞岳到着する。しかし何にも増して風が強いです。まず御嶽山が目に入り、乗鞍、あの真白いのは穂高だ。左に目を転ずると、一部白く輝く白山が見える。琵琶湖もはっきりと湖水の色も見えます。

 東雨乞岳~雨乞岳:なだらかで広い東の頂上を直ぐ後にして雨乞岳へ向かう。道の両側は笹に覆われていて立って歩くと笹が顔に当たる。登山道ははっきりしてるが湿気て滑りやすい。少し下ると稲ガ谷の分岐が有り、赤くペンキした道標が有る。笹が別れて道がはっきりと付いてしまったような気がします。
 昔は笹の海で道の有るか無きかの細い難路でしたが、最近は通行する登山者も多く居る様子です。でもインターネットで記録を見るとどなたも苦労して登ってみえる。昔と変わらず健脚向きの様子です。大昔、雨乞大滝の上に出てしまい怖かった思いもしました。
 笹の中の道を歩くと若い頃の懐かしい感情になり前に帰ったようにテンションも上がり歩くピッチも早くなります。登り返すと山頂で三角点と雨乞岳の標識が有ります。
 
秋空と雨乞岳方面から東雨乞岳・御在所・鎌。
 東雨乞岳へ戻り、笹の中の風が来ない所で昼食にします。初めて食べるチーズリゾットを沸かしながらビールを飲む。湧いたので味見でスープをすする、おいしいです、米はまだ堅いので火を止めて5分蒸らす。

 東雨乞岳~七人山~クラ谷~武平峠西口:再度東の山頂に出る、道は新たに笹の中にも出来ているが深くえぐれた急な登山道を下る。昔からの道は笹に埋没したようになり笹の下を歩く。地面は湿気て歩くと少し滑る。途中で登山者が登ってくる方の新しい踏み跡へ出ます。乾いた道でまだ深くはえぐれてはいなくて歩き易い。コルに着くと樹に赤ペンキで七人山と→が書いて有る。ビニールもこれでもかというほど5m置きに巻いたのは親切過ぎる感じです。しるしが多過ぎると山がうすっぺらでチャラチャした感じに思えます(自分の主感です)。多すぎる標はちょっとなー・・・。
 上から2名登山者が降りてきた、直ぐに七人山・ブナの樹が多くて気分の良い空間です春は余程新緑で綺麗ですよ。
 再びコルに戻り、クラ谷の登山道を下山する。道ははっきりしている、クラ谷の紅葉は今が見ごろですね。ここは黄金色の森になり、目が覚めるような紅葉は素晴らしいです。日本の良い所が何時までも良い環境で残ると良いですね。今年の台風は御在所の陰になるけど半ば葉が落ちて黄金色の森とまで行きませんが、それなりに美しい。緑の葉が有るが一度葉が落ちてまた新芽が出たのかしら?
 一度崖の上をなぞる所も有るけど概ね危険は無くて歩き易い。たまに武平峠への標識が立ってる。一つ小尾根を越えるとコクイ谷分岐、道なりに進み沢谷峠へ。朝来た登山道を武平峠へ戻る。

 蛇足ながら、23年10月30日に関西の登山者が道迷いで遭難されました、雨乞いは笹が元気で深いので十二分の注意と道が判らなくなれば、判る所まで戻る覚悟も時には必要かと思います。皆さまの安全な登山を願います。
七人山
 今年の紅葉は 何処も今一良くないと聞きます、前回の夕森山のバス運転者さんは、10日にも日光いろは坂へお客さんを乗せて行かれたそうですが「いろは坂も紅葉は駄目でしたね」と話をされた。この谷は葉がまだ残っているのでクラ谷の少し残った紅葉を楽しむ事が出来ました。紅葉の良い年はこの谷は黄金色の森になり、目が覚めるような紅葉は素晴らしいです。又来ますと心に誓って山を後にする。 
クラ谷の紅葉
七人山のブナ、頭のてっぺんを付けて逆さに見る。
 上の写真は逆さまで有りません、頭の先端を場名の樹に押しつけて上を眺めると良い気分になります。普段と違う景色です。
 七人山のぶな、ブナに七人山とナイフか鉈で書きこんだ人が居ますが自然愛好者としては余り歓心しません。奥村さんのみたいにプレートを枝に括りつけて下さいな。いまさら言ってもしょうがないけど・・・・。自分の若い頃は・・・と。
参考コースタイム:武平峠西口7:47~8:26沢谷峠8:30~9:30三人山9:40~東雨乞岳10:25~10:36雨乞岳10:40~10:50東雨乞岳11:30七人山とのコル11:52~七人山12:00~12:20クラ谷小休止12:30~コクイ谷分岐13:00~13:15沢谷峠13:25~武平峠西口13:57
            歩行数 12760歩

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