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H24年1月24日鈴鹿/御池・雪のテーブルランド

白瀬峠の樹氷。
 尾根を周りこむと白瀬峠(白船峠)でした。上を見上げると樹氷がきらきらしてる。さっきまで雲が掛ってたのに日が差すと美しい。
 峠から先は積雪が深くトレースが時々踏みこんで残っている。真の谷より本格的に登りだす、単独でラッセルならば多分途中で投げ出しそうな傾斜です。有りがたいことに前々日位のトレースが残ってます。
銀色に光る伊勢湾。 雲がわなんさか押し寄せている。
 御池冬のテーブルランドは以前より行きたいと憧れていましたが、決心もつかず機会に恵まれず踏ん切りが付きませんでした。とうとう決心して今回還暦過ぎたおじさんが挑戦することにしました。夢としてのpriority(プライオリティ・優先順位)で自分の中では中程に有る山です。
 夜明けとともに登山開始。冷たい風が吹いて天気は晴れてる。直ぐに手の指先が痛くなる、気温は低い。登山道は歩き始め雪は消えて落ち葉の上を歩く。枯葉の下は霜柱が立っている。しばらく歩くと残雪の上を歩くように、すぐに立木に山口区と書いて有る標高的には600m付近かな。
 ここらから雪はくるぶしまで潜るのでトレースを探してその上を歩く。一つ目の鉄塔の下を潜る。鉄塔の辺りから昨夜は良く冷えたようで雪面が堅く締まって歩き易い。次のR201鉄塔で小休止、御嶽山さんが高圧線の向こうに見えます、伊吹は山頂部が雲に覆われてます。太陽は伊勢湾の上に出て真まぶしく光る。
 R201から坂本谷分岐はすぐですね。ここで道は頭陀ケ平と白瀬峠(白船峠)に別れる。
雪に埋まる道標・白瀬峠。右手の谷へ下りて行く。
 坂本谷分岐からスノーシュウを付けて歩いてく。潜る所は無くてカリカリに凍った所が多いです。山陰になる為気温が低く先程スノーシュウと同時に手袋も替えたので指先は痛くない。主に平坦でトラバース状に先先に赤ペンキが木に付いている。風で消されそうなトレースの痕跡が薄く有るので外さないように辿って行く。雲が近いのかうす暗くなる、尾根を周りこむと白瀬峠(白船峠)でした。上を見上げると樹氷がきらきらしてる。さっきまで雲が掛ってたのに日が差すと美しい。少し降りてからスノーシュウを外す。ガリガリでツボ足の方が都合良い。
 峠から先は積雪が深くトレースが時々踏みこんで残っている。ここから先は春通ったことが有るが真の谷を詰めて丸山へ上がるコース也。真の谷よりテーブルランドへ直登はまだ行った事は無い。真の谷で小休止して紅茶を飲みカステラを食べる。これよりより本格的に登り出す、雪面は上に5センチ程粉雪が乗ってるが下は良く締まって潜らないのでツボ足で登れる。単独でラッセルならば多分途中で投げ出しそうな傾斜で積雪量も多い。下山時実感するがトレース無の斜面はつぼ足では股まではまる雪の量です。
 有りがたいことに前々日位のトレースが残ってます。腐った雪の深いトレースの上に新雪が乗ってます。ほとんどが下山者の物で歩幅が広い、わかんの跡とスノーシュウと付いてるが、下りはつぼ足が多い。シリセードの跡らしきも有ってそこは新雪の下が凍って滑り易く登り難い。
 自分はわかんの跡を小幅に拾って歩く。トレースの下はカチカチに凍って潜らずに歩けますがまれに膝まではまる。
テーブルランドの縁へ上がった所。自分の前。 真の谷から登ってきた後ろを振り返ると。(自分の後ろ)
さあ!どこでも好きな所へ歩いて行こう・・・。
わー晴れてきた。
ガスが切れると美しい雪面です。
 歩き易いけどに急なので息を切らしてハーハーなります。真の谷標高845mからテーブルランドの縁・1140m付近へ上がる。一呼吸おいては登り続けるとやっとテーブルランドの縁へ登り付く。風が押し寄せて寒いですね。森へ入り一休み、スノーシュウを付けて歩きだす。一応目標は奥の平です。
 雪原はガスの中でぼんやりとしか見えません、急坂に有ったトレースはテーブルランドへ上がると風に消されてしまったのでしょう、何も見えません。雪原は風が有るので森の中を歩いて行く、どこも同じ景色です。夏道の積りで奥の平へ向かうがどうしても左手側に歩くようでガスが切れてお日様が照ると西の際へ向かっています。本当に吹雪かれると怖いので自分ノトレースが消える前に元の場所へ戻ることにする。

 ガスが切れて青空の下の樹氷はえも言われず綺麗ですが、あんまりのんびりも出来ず晴れるとシャッターを押す。
樹氷と青空。
 晴れてたと思うと又雲が押し寄せる。1200m付近に雲が掛りガスに飲まれてしまう。山の縁まで来ると山の下は見通せるけど背後を振り返るとガスが次から次へと吹きつけてる。せっかく上がったのでも少し居たいが帰りも有るので下山する。
 下りは急斜面を得意なシリセードで滑って降りる。雪面がカチカチなのと木立が多いのでピッケルでスピードを殺しながら下山。下りはハラハラするけど楽しいです、単独なのでケがは絶対駄目ですから慎重に。それに滑るとトレースから外れてしまうので又トレース付近へ戻るのですが立って歩くとズボッとももまで潜ります。雪から足を抜きだすのがとても一苦労。
 滑って降りたので早く谷へ着く。一息入れてから845mから1008mの白瀬峠まで登り返しがキツイです。
 白瀬峠からは朝来たコースを忠実に辿り下山する。
ドリーネ。
テーブルランドより下界を望む。
 峠まで戻ったので一休みするが、空からは雪が降り始めました。
 登山口へ着いた時も雪で、国道を関ヶ原へ向かう車にもボタン雪が降っていた。
真白な藤原岳・頭陀ケ平。
真の谷、白船峠への道標が雪の中に見える。
 山頂へは何処も行ってないけど御池岳テーブルランドは素晴らしいです。一面の雪原で天気が良いとぶらぶら出来るけどガスに巻かれると自分が何処に居るか判らなくなります。十二分の注意と慎重さが必要です。

 下山してくるとき降雪中でした。峠で小雪でしたが上は吹雪いてるかな。帰路車で移動中にもボタン雪がしきりに降ってました。
昨日と今日26日でイナベ市辺りも積雪が有ったようです。

 トレースが消えるとまた静かな山に戻ります。しっかりしたリーダーに同行するか充分な冬山経験のある人でないと大変だと思います。    
当ページは登山ガイドではなく記録として記入、当記録を参考にした登山事故及び遭難については責任は負いません。
皆さまの安全な登山を祈ります。
参考コースタイム:白瀬峠登山口6:45~8:30R201鉄塔8:35~8:50坂本谷分岐8:55~9:30白瀬峠9:35~9:45真の谷9:55~10:55山頂部テーブルランド縁11:05~テーブルランド散策・標高点1194m~下山開始11:45~12:10真の谷12:20~12:48白瀬峠12:55~坂本谷分岐13:15~13:21R201鉄塔13:31~登山口14:15
   

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