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H24年3月16日白山山系/野伏ヶ岳・スキー滑降

野伏ヶ岳山頂部。
 山頂部へ這い上がると物凄い強風、あわててウィンドブレイーカーを着込みフードも被る。ここはまだ寒い真冬の風です。
 今年は登れましたが来年は来れるか判らない、段々と体力が落ちてきてます。山頂は10時を少し過ぎると雲がかかってきました。山頂へ辿り着くまで持つかな?
白山中居神社駐車場の様子。 橋の上辺りから野伏ヶ岳を眺める。
 天候:晴れ後曇り山頂はガスと強風。単独行。平日・金曜日と云う事でまったく他の人には出合いませんでした、下山してきた時牧場でピイーピイーと鳴いてる小鳥の声を耳にした。
 自宅を4時30分出発、白山中居神社には6時10分着。桧峠の下りでは一部分凍った路面が有った。朝はまだ明けたばかり。
 
 白山中居神社〜林道歩き:歩きだし、アスファルトの上は解けだした雪の水分が氷付いて滑り易い。凍結防止剤が撒かれてる。滑って転ばんように道の縁を歩いて橋へ。橋を越えて右折林道へ入る、初めの60m程は除雪されていてスノーモービルとスキーの跡、登山者の下山の踏み跡が残ってる。除雪が切れた所から軽アイゼンを付ける。小白山谷にかかる橋は雪がこんもりのったのを渡り林道を道なりに歩く、道は朝の寒さで凍って靴は潜らない。今朝はその割には手先が痛くなくて気温は高い。痛いくらいカンカンに冷えた方が歩き易いのだけど。
 登山靴のトレースはそのまま林道通しで行ってる。直きに雪が切れてる道の手前で左の急斜面を登るショートカットルートを採る、トレースは有りません。今年は雪が多く踏まれてないため足首上まで潜る。又林道へ出て林道を200mも行くと踏み跡はショートカットしており踏み跡通りで登って行く。最後の登りが胸つく急坂でもって下山者がシリセードしてて斜面が凍り付きカチカチです。そこを慎重にキックステップ。登り切ると又林道に出る。
林道で一休み、スキーの跡と下山者の靴跡が付いてる。
特徴有るブナと野伏ヶ岳。
 林道〜ショートカット〜和田山牧場縁:下山者のトレースは林道をそのまま歩いてるようです。右からスキー跡が2本あるのでここからスキーを履いて杉の植林下を通りショートカットする。林の中のトレース上には雪が乗ってるが板は左程潜らない。ストックを刺すと50〜60センチはまるのでつぼ足では大変です、スノーシュウかワカンが要ります。斜面が急になり左は杉・右手が自然林になると・ようよう和田山牧場の縁に着く。牧場はスノーモービルの跡と下山者のトレースが残ってます。

 和田山牧場縁〜ダイレクト尾根ブナの木:トレースを辿り、牧場の平坦部はもちろんスキーを付けたまま歩くので潜りません。特徴有るブナの木を見て小登り、又小下りし湿地帯を横断して尾根へ直接登るか下るつぼ足のトレースが有ります。
 シールをつけたスキー板なので横目で見て電光型に登って行く。足首まで潜る雪の深さ、吹きだまりなのだ。尾根上に上がるとつぼ足トレースは消えてる、風と雪で消されたようです。スノーモービルの轍はまだ残っていて2本とか3本付いてる。登っていて暑いくらいでビッショリと汗をかいているので、水を飲みたくなり一度休む、休んだ所で小白山を眺める、まだ左側斜面は緩いままでここを滑るので眺める・滑れそう。段々と雪が重くなったきました。
 ちょっと急坂になりジグザグに登ると目立つ目印にしてるブナの木。
ダイレクト尾根へ上がるとトレースは消えてる。
小白山展望。
尾根のブナ上は雲が掛り始めてる。
ガスと強風の野伏ヶ岳山頂。
 ブナの木〜山頂:ブナの木まで来ると東の銚子ヶ峰辺りに会った雲が一面に流れて着て野伏ヶ岳山頂へも掛り雲の中に、山頂は10時を少し過ぎると雲がかかってきました。山頂へ辿り着くまで持ちますか?。ほんの山頂部だけ雲がまといつく。風も少し出てきた東風です。ちょとしたコブを超えると山頂部の雪庇が良く見える。後わずかな距離です、ブッシが出てるとこまでスキーで歩き、ここで板を外してザックに付ける。ふかふか雪の急斜面をつぼ足で膝までのラッセルして山頂部へ到達。最後の急坂は四つん這いで上がる。
 山頂部へ這い上がると物凄い強風、あわててウィンドブレイーカーを着込みフードも被る。ここはまだ寒い真冬の風です。ガスが切れて山頂が見えるがもう少し登らないといけない。氷でがちがちの斜面と雪がふかふかの雪・風の作る雪の風紋を蹴散らして山頂へ。
 風が強くて息つく暇もない・写真も撮る気が失せる程に強風が吹きつける。ここより高い所が無いことを確認して3分程居て直ぐ下山に掛る。
 雲の中から少し下るとえっ・・・おかしい方向を間違えてる登ってきたコースでない、正面に薙刀山と雪庇の尾根が見える。方向を間違えて下ったようだ、山頂側へ少し登り返して最前自分の歩いたトレースを見つけダイレクト尾根へ向かう。ザックと板をデポしてある尾根が判らないと下山するのは非常に困難になる。
 後で思うと少しの灌木と雪と氷のなだらかな斜面どこも同じ景色に見える。登って来たと思う方向へ歩いてる積りなのに・・・・自分の足跡も雪が堅い所は残っていないから怖い怖い。歩きだしが少しずれただけで大変な目に会う処でした。
山頂から一段下ると風も緩む。 薙刀山
 山頂〜下山:少しルートを見失うが元来たダイレクト尾根へ下る、上は強風で作業ができないから50m程そのまま下り一段下のややなだらかな斜面で小休止、板からシールを外し滑るように板の踵を固定する。
 さー滑りだす。格好良く滑りたいけど雪が新雪が降ったようでザラメでなく湿雪で重い。午前中は日ざしが当たっていたからゴボッと雪がえぐれて転ぶ。まあこんなもんだなー〜こけながら斜滑降を多用して尾根に近い斜面を滑る。やや緩やかな斜面へ出て板を開いて回る、ここらではなんとか滑れる。適当な所で尾根を越えて牧場側へ出る。
 尾根の登り口の所で再度シールを付け1097.2mの三角点の牧場の縁まで登り返しになります。
 ばてたようでこれが結構シンドイ。三角点の少し南の地点で小休止、温かっかかったから水筒の水は飲んでしまいテルモスの残った紅茶を飲む。滑りでも汗をかいたしなだらかな坂でも汗をかく。
 登りのショートカットのコースを滑り、林道へ出る。後は林道をタッターターと転ばんように滑る。下部では二か所雪が切れて林道が出てる、上は土手脇を滑り下は切れが広いので板を外して渡る、再度スキーを履いて直に林道終点でした。
銚子ヶ峰。
参考コースタイム:白山中居神社6:25〜7:35林道7:45〜スキー履く8:00〜8:35和田山牧場の縁8:45〜ダイレクト尾根上9:35〜
9:45尾根小休止9:55〜10:22ブナの木10:30〜11:35山頂11:38〜一段下12:00〜スキー滑降〜12:30尾根の下12:40〜
13:10牧場の縁13:20〜林道終点13:52〜白山中居神社駐車場14:00     歩行数:12141歩

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