ネパール・キリマンジャロ他ネパール 18年の山 19年の山 20年の山 21年の山 22年の山 23年の山 24年の山 25年の山 26年の山 27年の山 28年の山 

H27年7月28日天狗のコル

 27日から29日まで同級生Y君は40年振りの上高地。
 青年の頃の山歩き、北アルプスをY君と何時も一緒でした。夏の北アルプス縦走・尾根から尾根を歩いて行くとこのウサギギクとかシナノキンバイが沢山咲いていました。自分達にとってはウサギギクってのは青年の花なんです。
 Y君は40年振りなので山へ行かずに徳澤とかへハイキング。3日目は大正池行きたいそうで同行しました。
 28日昨夜からの雨が朝になっても止まず出発遅れる、岳沢~天狗沢の予定・稜線近くでウサギギクを見つける。
 29日天候:昨夜からの雨朝まで残る。曇り時々晴、後霧。穂高は見えない。
 沢山自然観察 お花見したあと少し冒険。
 花:岳沢上部 天狗沢は お花畑~どんどん 登って 雪渓近くまで、北アルプスの稜線真近です。
 草付はいわゆる お花畑 天狗沢の花畑に虫のブーンと云う羽音濃厚・ミツバチかな アブかな?ハクサンフウロ・クララ・シシウド・ハクサンチドリ・ヨツバシオガマまず思いついた花を上げました。他にもまだ咲いています~ 。
 花畑を登り切ってガラ場を50m登り急な尾根に取り付くと懐かしや ウサギギク・電光型の道上にはシナノキンバイ。昨今は北アの稜線歩いてないからね、40年前に笠なんかへ登った時は良く見ました。 
 少し冒険:今思い返すとちょと無謀だったかな~。
 2~3週間前の小屋のブログで天狗のコルからジャンダルムの様子が書いた記事が有ったのです。 天狗のコルの下は雪渓に覆われていてピッケル・アイゼン必携・使える技術も・・・・と云う注意書きを頭の隅にあったけど、もう融けるよね~って勝手に判断。
 
 岳沢小屋から天狗への道を歩く。急坂、蒸し暑い、トラバース気味に登りコブ沢の水無沢超えて丘状になった草原を登っていく。両側膝丈付近の草が出て花が咲いてる道を歩く。道幅は足幅程~肩幅で先へ伸びていく。花の写真を撮りながら高度を上げる。
 霧の為に上方の様子は殆ど見えず・一瞬うっすらと霧薄くなった時には、雪渓有るんだ少ないかな?で 登って行った。
 お花畑から登るに連れて霧の中へと入り込む。回りは乳白色の世界。一回晴れそうだったが又霧に包まれる。
 
  ウサギギクの咲く急尾根から大ガラ場を注意して登って行く。ルートは白○ペンキが打って有るので判り易いが、一般的な登山道とは違い、所処落石・浮石に覆われて歩きにくく人の踏跡は無いか薄い。浮石が多くて感で浮いてるか見分けて歩く、乗るとガタンって時もまれに有る。雪渓の下まで登って来た。
 「ダメジャン」雪渓は見た目より長いし2か所有り~雪面硬い(霧で日差し無・雪が解けない)それと急傾斜(自分の想像より)ヤバイな~と云う想い。
 ブログの記事が正しい、ピッケルだけでも持ってれば怖くないけど、無腰の武士見たいな嫌な~気持ち。
 雪をキックステップで3歩登る、硬いダメすぐガラ場へ下がる。白○マークの見えてる畳岩側の岸壁に沿って雪渓と岩の隙間(シュルンド)を岩登りスタンスは有るから楽。雪が切れて岩壁から離れたガラ場~足を置くとガラッと崩れて足が滑る、ガレ岩みんな浮いてる嫌な斜面。又右側へ戻り岩場に沿うように登って行くと、雪渓上部に出た~雪渓上端はシュルンド(雪と岩場に隙間)1.5mが有るのです雪渓からガラ場(地面)へは降りるのが難義です。雪渓を行っても最後が難しい、ピッケルが有ればなんとか降りられるかな。
  コースは隙間を登ってきたが、とうとう~立ってる岩(垂直)でこの先は登れないから~どうしても雪渓を横切ってガラ場へ出る箇所。一番短い所で壁から雪渓を3歩トラバース・キックステップを確実にして最後ピョンと地面へと渡る。 そこからもガラ場を慎重に上がると間もなく天狗のコルへ出ました。手前に昔の石室跡かな?崩れた岩積み・ドアの跡有り。

 コルまで登ると単独登山者(クライマー)に出会う、挨拶してコル上に身を乗り出す(岐阜県側へ)と風が冷たい「わ~お~寒い~」。岳沢側へ戻ると空気が生ぬるい。クライマー氏は食事中、聞くと西穂からジャンダルム・奥穂へ縦走中だそうです。
 自分も風下で2度目の昼食アンパン、1回目は12時頃に大ガラ場へ出る手前お花畑でジャムパンを1つ食べた。12時の時は残り30分くらいかなと思ったけどガラ場と雪渓超えるのに1時間掛かった。

 クライマー氏が出発してから自分も行くか帰るかちょっと考えて帰ることにする。天狗の頭へ行くのも有りだが、急な鎖場を登っても霧で何も見えないからここから下山。下りも時間掛かりそうなんだ。

 手袋を替え(指先切って有る皮手袋)スリングを肩から掛け、持って来た長めのビレー用の6mmも肩に掛けて下山を始める。下りは特に注意が必要です、砂も崩れ易く、ガラ場も岩が崩れる。慎重に下り、雪渓を3歩横切り登って来た雪と岩の間を下る。
 難所?(ちょっと慎重に)登りの時雪岩岩~最後雪を掴んで身体を乗り越えた箇所です。下り雪岩岩雪の最初の雪は掴んでは下れない・降り立つスタンス(足場)が氷状で嫌な雪渓なんだ。4m程下るのに6mmを雪渓より上の岩に掛けて縋ってクライムダウン。下の足場が夏なのにベチャって半ばシャーベット。6mmロープを握ったまま雪渓・凍ってる雪に足を載せて右の岩場に避ける。スタンス(足場)の安定した所で6mmは回収する。難所を通過したのでガラ場をゆっくりとルートを見定めながら降りて行った。
 
 霧の大ガラ場から抜け出して草付尾根(ウサギギク咲く)へ出たらもう安全です一休み。土の上でほっとします、土はトレースしっかり付いてます。休憩後はゆっくり~歩くけど一度二度スリップ、いやだな~疲れてる。、もう一度霧の下へ出た時に休みます。
 その後は順調に飛ばして下山~テントへ4時20分着。
 コースタイム:河童橋8:00~登山口8:15~風穴8:55~9:05河原9:10~10:20岳沢小屋10:30~11:55草付尾根12:05~13:05天狗のコル13:20~昼休んだ尾根14:00~14:20雲の下平らな岩14:30~小屋14:50~登山口16:05~小梨平16:20  19898歩
 岳沢湿原でトモエソウの花が目立ちます。4時を廻ってるからハイカーも通りませんね~。橋へ行くとまだ結構なお客さんがいます。
 下の画像から花のページへリンク。

ホームへ戻る  ネパールへ