青いケシを見たくて中華人民共和国・四川省・大姑娘山へ行く。添乗員同行のッツアーです、旅行ガイドには標高5025mとなってるが現地山頂の石碑には5038mと刻まれてます。日本語ガイド陳さん曰く計測し直したら5038mだったそうです。 いきなり登山一日目ですが、登山口まで行くのも三日掛り、初日名古屋のセントレアを午後のフライト~上海空港で国内線に乗り継成都へ着く。成都のホテルへ入ったのは現地時間の午後11時です。時差が1時間あるので日本なら12時。2日目成都(チェントウ)から高速道で雅安(ヤーアン)へ、午後雅安でパンダ保護センターへパンダ観光に行く。パンダを見てから宝興(バオシン)の夾金山ホテルへ。3日目宝興より日隆(リーロン)3300mのホテルへ。途中高度順応を兼ねて夾金山(キョウキンザン)峠(4114メートル)でフラワーウォチング。成都から巴朗山峠(パーロンシャン)を越えると近くて5時間で行けるそうだが2008年5月の四川大地震でが崖崩れを起こした様です。成都から高速で雅安経由で日隆のコースしか通れないそうな。巴朗山峠も今トンネル工事中で出来ると3時間で入れるそうです。 ツアー4日目が登山の一日目です。 |
概要図:我々は日隆の左側の道から日隆へ入りました。2008年5月の四川大地震から巴朗山峠は通行止め、でも峠の上からどんどん車が来てた。巴朗山から成都へ行けそうだったけど結局7月4日の雷雨を伴う大雨で又通行止めになったそうです。花を見に峠までは行けました。 大雨後で日隆から宝興まで行くのも道路には拳大や人の頭大の落石、そして乗用車が1台大きな落石が真ん中に落ちて潰れていました。くわばらくわばら。 |
三日目、日隆へ到着昼食を食べた村長さん経営・月日山荘の屋上から撮影、山頂付近に残雪が残る山が5025mの大姑娘山です。 そして昼食後、チャイナ・リスク(セキュリテー)に見舞われる。 夾金山峠でブルーポピーが見られなかったので陳さんが巴朗山(パーロンシャン)峠で見られますと云うので向かう。そして峠のゲートで中国公安にストップを掛けられる、車でただ待つように云われる。ガイドの陳さんが真剣な顔をして相手の警官の話を聞いていた。 そして我々だけ2台の車の運転手さんの免許証が取り上げられる。何?・・・・・。その後やもうえず日隆のホテルへチェクイン。 陳さんから説明が有る、「7月1日が共産党90周年の為騒動が起るかもしれない、チベット自治区へ入ってはいけません今日すぐ成都へ戻りなさい。」と云われたそうです。「現場の警官では判断出来ないので上へ問い合わせたらそういう指示でした、袖の下を出しましたが受け取りません」。陳さんの「会社に問い合わせたらそんなまだ法令は出ていません。」そして「村長さんに伝手を辿り調べていただくようにお願いしました、今色々と情報を集めています。皆さまに迷惑が掛らないようにします」と云う事です。運転手が免許証取られたらどこも行けません。ツアーの全員が訳の判らなさに憤慨しました。そういえば道に時々ゲートが有って運転手が下りて行って登録をしていた。 えーこの国って観光客の特に日本人を自由に行動させない、あくまで管理する方針なんだと思う。そういえばここは西洋人は入っていない。 翌日になり山中へ入っていれば問題なしということで登山の続行が出来ました。ツアーがキャンセルになると山ガイドさんもサポータさんも馬方さんも仕事が無くなる、村長さんの食堂もお客さんが来なくなる。結構皆さんが大姑娘山登山に関係してるのが良く判る。 |
花のスライドショー |
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6月30日登山第一日目、ホテルを車で8時に出発すぐの四姑娘山登山管理局へ登山の申請、暫く待った後に別の場所にある登山口でチッケトの購入。すべて日本語ガイドの陳さんが手続を代行する。その後登山に同行するスタッフの紹介、登山ガイドの民さん、サポータの楊おじさん、楊小娘、謝小娘も紹介される。大きな荷物を運ぶ馬4頭もチッケト売り場の横に待っています。ガイドの民さんは若いのだが80回も登山した事が有ると登山終了後に聞きました。 手続に一時間掛りやっと出発は9時過ぎです。 登山口~BCまで:天気は晴れ後曇り。チケット売り場の前が登山口で道は広くて馬が通れる2m程の広さです。もちろん少し前に馬で登山して行ったグループも有る。BCからC1へ行く日に登頂してから乗馬で一日で日隆へ下ると云う漢族グループとすれ違いました。 山ガイドの民さんを先頭に歩いて行く、ペースはすごくゆっくりです。道の脇にはユキザサみたいな花が咲いてる。他にも色々咲いてる。村の畑にも咲いてたシオガマの仲間も咲いてる。 |
脇見をしてると道にコロコロと落ちてるヤクや馬のフンを踏んでしまうなるべく避けて歩く。広い道が電光型についている、中には電光型を突っ切るように直線的な道も有るようでそちらは下山時に使います。草ジンチョウゲの仲間、ヤマシャクヤク、イチリンソウの仲間。花の多い平坦な個所で休み、この後休憩は30分置きに取っていく。 |
左手が森の見晴らしの良いお花畑で小休止。〇庄坪の直ぐ下です。簡易体の日本文字が有りません。写真の様に下草は馬やヤクが食べますが、花は食べないようで白のトラノオの仲間や黄色のウマノアシガタみたいな花が多く咲いてます。登山道脇・崖の脇にはエーデルワイスも咲いている。わあ羊もいるんだ羊の大群が上から下りてきて下の村へ向かって行く。 |
草原の白い花の群落はエリゲロン・ブレビスカブス Erigeron breviscapus 帰路気がついたが晴れてると大姑娘山~四姑娘山まで見える。 |
尾根状の草原が途切れ柊の森の中で小休止、黄色のプリムラ(サクラソウ)が多い。森はサルガセオが沢山長く垂れ下がりここは雨が多いことを教えてくれる。そういえば初日は雨具を出さなかったが後は雨具が手放せない山行でした。 森がと切れると大きな平たい岩が有る「石板熱」と標識の有る個所で昼食。回りは一杯花が咲いてる。花を踏まないように座り込む、昼食は朝渡されたサンドイッチとリンゴとザーサイ、チョコレート。他にサポターさんが運んできたゆで卵にゆでたジャガイモも支給される。ちゃんと塩も付いている。 テルモスの湯で味噌汁を溶かして飲む。高所なので水分補給は休んだ度にしている。添乗員の〇貝ちゃんも必ず「水分補給して下さいと」言われる。 |
道はほぼ平坦で少しの登り坂と下り坂で歩き易い、森の中の道は馬の足跡で深くえぐれている。雨が降るとぬかるみになるかな。幾度か休んで管理局の建物、トイレが有る一応水洗らしい。再び歩きだして「老牛園子」の標識が有り森が切れてテント場が見えると10分でBCへ到着、シンクーラ・お疲れ様。 今はこれだけしかテントが並んでないが最盛期はテント場一杯にテントが並ぶ。もちろんトイレも1つしかないので朝は並ぶそうです。 ベースキャンプは夜でも電灯が点いてます、気がつくと昼間でも灯ってるので水力発電だと判る。来た時やC1へ向かう時帰る時に小沢から10センチ程のパイプが引いて有って、30センチ程の円筒発電気にコードが何本も繋がってる。管理人テントとトイレに灯が灯ってる。トイレに行くのには良いが、星空を撮ろうと三脚を持参してるが何時もは明るくて駄目です。ただし毎日曇り空で星がちらりとしか見えないツアーで空は駄目でした。 |
太姑娘山登山2日目へ |
コースタイム:日隆(リーロン)9:06~10:10尾根に出る10:20~11:20柊の森11:30~11:55昼食12:30~13:40管理局建物13:55~14:20森を抜けたお花畑14:50~老牛園子~15:07BC・ベースキャンプ 歩数 17341歩 |