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4月の日曜休み、家の前の電線に燕が留まってた。初夏を予感させる朝です。もしかしたら寒波の後なので、前回同様にまだ山は雪が残っているかも。春の花の写真を撮ろうと拘るから少し残念と思ってしまう。 |
とにかく一日気儘に山を歩く気持ちになる。歩いていて雪の融けた境目に芽吹いた僅かばかりの芽、名前の判らない草の芽を喜んだり、前は硬い枝先が今にも薄緑の葉を出しそうな気配を嬉しく思う。麓の村も桜が咲き始めた。 朝なかなか起きられない、昨日の花見酒で身体が重い。上石津町時山の上の尾根に池が有るそうな、一度行って見たいな。時山の牧田川岸に駐車する、時間は既に10時を過ぎている。 一般登山道は阿蘇谷に沿って付いている、単独行者が前を歩いて行く。管理人は右手の急な尾根に取り付く、いきなり杉の植林帯の急登。歩き始め風で寒いが汗が出てきて一休み欲しくなると、明るい広葉樹の森になる。キブシが杉林の終りに咲いている。見通しが良くて何処でも歩ける感じの良い森です。踏み跡らしきものについて歩くけど、どうも獣道なり途中より谷へ下るし鹿の丸い糞が沢山ある。上へ目差し枯葉を踏んで滑り易い斜面を踏ん張り登る。行けども丸い感じの尾根です。時々古い赤布を見る。 地形なりに歩き易い部分を歩くと自然と足は尾根の上辺を歩くことになる。そこはまれにテープが有ったりして左程コース取りは間違ってないと思う。うむ平らな所へ来るとそこが池でした。瓢箪の上部分はもう涸れかかり、動物のヌタ場になっているかと思われる。 |
小休止する。 地形図では尾根から平な部分(ダイラ)が左下に見えそうなのだが見えない、鉄塔を目指して登高線沿いに下ると行けそうな感じである。 ああ今年も会えたね・・・と言う感じでイワウチワの蕾を見つける、まだ気温が低くて枯葉を跳ね除けて咲いているのは無い。茶色の冬葉ばかりです。登山道と云う程のトレースを外しているので、葉を踏みそうでなるべく岩や倒れた木を踏んで歩く。頭くらいの岩を踏んだ時グラッと岩が落ちる、すぐ7・8m先で樹に引掛り止まる。とりあえず無人なので一安心也。 |
ダイラノカシラとブナの樹にナタで字が刻んで有るピークに到着。こういうのは管理人としては余り気分が良くない。地図上でこの地点がそうだと登山者が理解できていれば良いと思うが如何なものか。 お昼のサイレンを大分前に聞いていたので、急な坂を登りきると樹木が多いけど平坦になる。平なので風も和らぎ烏帽子が良く見える所で昼食を取る。あんぱんとスープ春雨、紅茶を作り飲む。 食べたら後は阿蘇谷へ下る。三国より谷へ下る登山道に出る付近で中高年の男女混合のパーテーに出会う。今日会うニ組目の登山者。 いきなり「時山はドッチ・何処から来たの」と聞かれ、答えは「ひょうたん池ですが」、向こうは???です。 下り坂の登山道を見て「コッチだわー」と云っておいでなので、(道標が有るでしょ・地図位見なさい)と云うのは無用ですし無言で追い越して谷へ一目散に走りこむ。 駐車場に着いたのは2時45分。今年初めてのイワウチワの花も見たし、明るい広葉樹の森を歩いて充分癒されました。 |